得意先回り。人物としては何も変わるものではないが、肩書きが偉くなってしまうと、なかなかこういったことも少なくなる。とはいえ、緊急時には行わざるを得ないこともあるわけで、昨日は久々にSE的な話で出かけることになった。
一通りの話が終わり、ちょっとした雑談となったが、ここでWindows Vistaの話となった。Vistaへの移行について世間では喧しいが、現実には「Celeron + グラフィックス貧弱 + メモリ不足」PCがごろごろしている多くの企業では、Vistaどころか、Windows XPですら青息吐息の状況では厳しいんじゃない?みたいな話をしていると、先方さんのお偉方が無理やり(苦笑)話に加わろうとしたのか、こんなことをおっしゃった。
「うちはもう何年も前からVistaを使っている。」
もちろん、耳を疑ったが、テクニカルベータクラスから使っていたとしても、何年も前からという言い方はしないだろう。顧客を疑心暗鬼の目で見るわけにはいかないが、私ではなく私と話をしていた顧客の若手の顔を見て、
「何だ、○○君も使っているだろう。」
となり、お偉方のプライドが傷つけられた修復のために、そのVistaとやらのところまで同行することとなった。そして、目の前に示されるPCを見ると、そこで動いていたものはWindows Vistaではなく、XPでもなく、Windows 2000だった。これのどこがVistaなんだ? と訝しげにPCを見ると、そこには「IBM NetVista」とロゴが書かれていた。そう、お偉方がいうVistaとは、もとIBM、今はLenoboの過去機種NetVista(参考「NetVista 製品カタログ」)だったのだ(苦笑)。
というわけで、たまに外に出ると、新しい発見がある!と改めて気付かされた出張だった。
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