だいたいにおいて、行こう行こうと思っていながらのうちに時が過ぎていくもので、多忙を理由にしていたら横浜美術館でのプーシキン美術館展が今月16日で終わってしまうことに先日気付いた。土日祝日が混むのはわかりきっているので、平日の金曜日、横浜へ出張がてらついでに寄ってみようという野望が頭を擡げ、昨日(13日)行ってきた次第。
とはいえ、いい作品が来日しているだけあって、金曜日の午前という時間帯にもかかわらず、入口から折り返し2回分の待ち行列。基本、行列に並ぶなど愚の骨頂と考えている私であるが、価値あるモノ(展示作品として)と無意味でないもの(要するに行列の捌けがいいということ)であるとの認識から、素直に並ぶ。結果として、30分程度で中に入ることができた。
行列はそれなりにあっても美術館の中はそれなりに広いので、満員電車のような状態にはならない。また、個人差はあるが、高齢の方が多い(=背が低い方が多い)ので後方から鑑賞しても問題はほとんどなかったので、比較的ゆっくり作品を堪能することができた。たまたまかもしれないが、観客のマナーもよかった。
作品としては、著名な作品(ドミニク・アングルの「聖杯の前の聖母」、モネの「陽だまりのライラック」、ルノワールの「ジャンヌ・サマリーの肖像」など)はもちろんだが、それほど著名ではない作品も含め、思っていた以上に良作品が多く満足度は高かった。私的には、フロマンタンの「ナイルの渡し船を待ちながら」とルイジ・ロワールの「夜明けのパリ」がよかったと感じた。何はともあれ、行ってよかったといったところである。
というわけで、横浜みなとみらいへの出張も兼ねたプーシキン美術館展鑑賞は、いいリフレッシュとなった。やはり仕事漬けでは参ってしまうし、こうした息抜きも時には必要だと再認識しつつ、今回はここまで。
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