前回の続きです。
やっと始まった。全部で5ステップあることがわかる。「Windowsファイルのコピー中」、「ファイルの収集中」、「ファイルの展開中」、「機能と更新プログラムのインストール中」、「アップグレードの最終処理の実行中」の5つのステップだが、アップグレードインストールを行っているため、まず間違いなく、「機能と更新プログラムのインストール中」及び「アップグレードの最終処理の実行中」の部分に多くの時間が割かれるに違いない。クリーンインストールであれば、前に何がインストールされているかなど考慮に入れないため、レジストリ情報もまっさらできれいな状態だが、アップグレードの場合、通常は肥大化したレジストリ情報との不整合を引き起こさないように、様々な情報等との整合性を保つために多くの時間を要するからである。これを恐れてか、「アップグレードの完了には数時間かかる可能性があります。」とさりげなく書かれてもいるが、一般的にはかかっても1~2時間程度だろう。ハードウェアやソフトウェアの環境に大きく左右されるので、何とも言えないところが辛いところだが…。
ともかく、私の場合は、この作業には一時間程度を要した。やはり、クリーンインストールとは比べ物にならないほどの時間を要したが、貧弱なハードウェアで、かつ、数年間使用し、レジストリ情報等がとてつもなく肥大化したWindowsをアップグレードしようとしたなら、6~8時間程度かかるのもわかる気がする。数時間という表現もあるか、といった感じだろうか。
さて、無事にアップグレードは完了した。見た感じ、不具合はあるだろうか。と、先に指摘された7つのほかに気になった点を調べてみると、ノートPCとしては決定的に不具合となってしまうものを見つけた。なんと、バッテリが認識されず、必然的にバッテリ稼働ができなくなってしまったのである。
言うまでもないが、アップグレード前はこのようなことはなく、バッテリそのものもきちんと装着されている。だが、Vistaはこれを検出することができず、結果としてバッテリ稼働ができない(=バッテリが接続されていないという認識のため)のだ。これは、ノートPCとしては致命的である。
他に気付いた点としては、コントロールパネル内にあるアプレットのうち、いくつかはVistaで動作しないものがあった。16-bitアプリケーションとの互換性は完全に断ち切られているので、これはやむを得ないが、Windows Vistaの64-bit版はさらに多くのものが非互換となっている(中でも、デバイスドライバは認証含めて完全に別物扱い)のと比べれば、かなりましな方ではある。とはいえ、それらが揃うまでは、Vistaを使っていくのに不具合だという場合は、多くの問題があるとなるだろう。
以上で、VAIO VGN-SZ90PSへのアップグレードインストールの話は終え、引き続き、Microsoft Office 2007 ProfessionalとWindows Live OneCareの導入と……するかどうかは微妙かな。
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