前回の続きです。
「マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項」の登場である。この手のソフトウェアライセンスの始まりは、Microsoft社のMS-BASICにさかのぼるほど由緒のある、というか今では他社のほとんどが真似しているが、元祖・本家はMicrosoft社である。18,000文字にも達するこの文章は、まともに読めば、インストール時間の多くをこれに占めてしまうことから、あっさりと「条項に同意します」にチェックを入れ、「次へ」ボタンを有効にする。それにしても、こんなに長いライセンス条項は、読ませないための戦略ではないかと思えてしまうが、実際、これを読んでからインストールしている人はどれほどなのか。確認してみたいものである、と思いつつ、「次へ」ボタンを押す。
まだ、アップグレードは始まらない(汗)。今度は、「インストールの種類」を尋ねてくる。「アップグレード」なのか、「カスタム」なのか。私の購入したWindows Vista Ultimateは、アップグレードパッケージであるが、まったくクリーンインストールができないかといえばそうではなく、Windows XPあるいはWindows 2000 Professionalが動作さえしていれば、このタイミングで「カスタム」を選択すれば、結果的にクリーンインストールを行うことは可能となる。だが、今回はアップグレードすることが目的なので、「アップグレード」を選択する。
さぁ、ようやく作業開始かと思われたが、その前に「互換性のレポート」が出力された。これは、なかなかいいことだと思う。システムソフトウェア等をリカバリしたばかりのVAIO VGN-SZ90PSだったが、しっかり問題点が確認されたので、「詳細についてはここをクリックしてください」と指示どおり、確認することにした。
どうやら、少なくとも問題点は7つあるようである。無論、指摘されたものだけが問題点とは限らないので、その覚悟は必要であるが、この7つを見ると、
- イメージングデバイス:Sony Visual Communication Camera VGP-VCC2
- Windows Messenger 5.1
- Alps Touch Pad Utility
- Easy Capture
- Intel PROSet/Wireless
- Sun Java Scheduler
- nVIDIA Display drivers/nView Desktop Manager (NVIDIA Drivers)
とあり、いずれも本質的な問題ではないので一安心した。Sony Visual Communication Camera VGP-VCC2は、私のVAIO VGN-SZ90PSには付いていないので無関係であり、Windows Messenger 5.1は、Windows Vistaを導入することで新たなものが付いてくるので問題ない。Alps Touch Pad Utilityは、基本的にタッチパッドを殺しているので、むしろ動かない方が都合がいいし、Easy Captureは、いったいどこにそんなものがあるのかすら関知していないため、これも問題はない。残る3つもいちいち記さないが、代替のものや動かなくても具合が悪いものは何一つないことから、潜在的な問題があってVistaで動作いないと言われたところで、まったく支障はないというわけである。よって、「次へ」ボタンを押した。
次回に続きます。
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