昨晩から今日未明、というか今朝6時過ぎまでサッカーワールドカップ準々決勝2試合を鑑賞して、結局、完徹となった。まぁ今日は土曜日なので、特に出勤など気にせずいられるので完徹でもいいのだが、2試合とも面白い試合で眠気に襲われることはなかった。
第一試合のオランダ×ブラジル。さすがに準々決勝ともなれば、好カード続出だが、準々決勝の中でも屈指の好カードといえるだろう。両チームの戦いは、前半の華麗なブラジルの攻めと守り、後半のオランダの反撃とブラジルの崩れるようなチーム体制と、前半と後半でまるで違う試合を見ているようだったが、ブラジルの後半の守備の崩壊は、オランダの強力な攻撃陣のプレッシャーによって生まれたもので、あのブラジルですらこんな状態になってしまうのか…と驚かされた。
それにしても、両チームとも「速い」。世界レベルの「速さ」は、弱いチームと戦っていても実感できるものだが、両チームともに「速い」と展開のあまりの速さに審判やTVカメラがついていけないのがもどかしく、こういう試合は自分の目でしっかり見たいと強く感じた。
結局2-1でオランダが勝利したが、退場者を出したブラジルは10人でよく耐えた。勝てる感じはしなかったが、見ていて面白い試合(面白くない試合と言えば、日本×パラグアイの後半~延長とか)であり、世評的には番狂わせだったかもしれないが、この試合を見る限りにおいてはオランダの方が横綱相撲をとっているように見えた。
続く第2試合、ウルグアイ×ガーナはまさに筋書きのないドラマ、それも延長後半の土壇場にそれが用意されているとは…。1-1で前後半を終え、延長も前半後半で無得点かと思われたところ、ガーナは延長に入って何度目かのチャンスを迎え、決定的シーンを生む。ゴール前の混戦でゴールキーパーはボールから離れており、ウルグアイのゴールに向かってボールが向かっていくが、何とゴールキーパー以外の選手がキーパーのように両手を使ってボールをパンチング(苦笑)。ガーナは決勝点を奪うことができなかったが、キーパーもどきのプレイをした選手は一発レッドカード退場。ガーナにはPKが与えられた。
延長後半、残り時間はないに等しく、ウルグアイの選手が手を使ってまでもゴールを割らせなかったのは、一縷の望みに賭けたようなものだったが、よもやこの望みが叶うことになるとはまったく予想もつかなかった。PKを蹴ったのはギャン(モビルスーツなどではない)。しかし、何と、これが外れてしまう。決めていればもちろん、ガーナのベスト4進出が確定。しかし、外したことで延長後半の終了を告げる主審の笛が鳴り、最終決戦はPK戦に持ち越される。退場を受けてまで手を使った甲斐があった、と思わせる展開で、この時点でウルグアイの勝利になるような予感は多くの人が持っただろう。実際、その通りになった。
ガーナもウルグアイもPKは2人目までは成功。ここで日本×パラグアイのPK戦を思い出す。3人目が失敗したんだっけ? 思ったようにガーナの3人目が失敗。しかし、違ったのはウルグアイの4人目が外したことで、ガーナの4人目が決めればイーヴンに戻る展開。だが、延長後半最後の最後でギャンがPKを外した展開はそのままプレッシャーとしてガーナ選手に纏わり付いていたのか、ガーナの4人目も失敗してしまう。PKの蹴りの弱さは、プレッシャー以外の何物でもなかったろう。ガックリ感だったのかも…。
いやぁ、それにしても。レベルの高い、そして試合内容も面白い。今夜はアルゼンチン×ドイツ、そしてスペイン×パラグアイというこれまた面白い試合が待っている。幸いにして準々決勝の後は三日間試合がないので、今夜も徹夜で頑張るか(笑)。
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