仕事以外での完徹は久しぶりのような気が──しつつ、昨晩いや今日の早い時間からTBSで「イタリア×スロヴァキア」と、日本テレビで「日本×デンマーク」を続けてみた(連続ではなく中一時間半ほどあけたが)。
イタリア、まさかの予選敗退(しかも最下位)というのは結果だけを見れば驚きに値するが、テレビ中継を見ていた限りではスロヴァキアの果敢な攻めがイタリアを圧倒しており、後がなくなった最終盤にイタリア「らしさ」を見せたものの、中盤の連携不足は否めなかった。試合前、勝点1とF組4位だったスロヴァキアは、イタリアに勝つしかなかったため積極果敢に死中に活(克つ)を求めた戦いが奏功したとなるだろう。一方、イタリアは引き分けでも得失点差で2位になる可能性があったからか、途中まで積極性が見られなかった(相手のスロヴァキアがそれだけ押していたからか)。
この戦いを見た後の「日本×デンマーク」戦は、日本は引き分けでも2位進出できるとイタリアと似たような境遇だったので、どのような試合運びをするのか注目していた。だが、開始5分までで、そのような心配はなくなり、強豪デンマークとの対戦は緊張感を持ちつつ、よく攻めていた。前半の2点はいずれもフリーキック(セットプレイ)による得点だったが、本当によく決まってくれた。「決まるときには決まるもの」と本田選手は試合直後に語っていたが、レベルははるかに違うがかつてFWを中高6年間やってきた者としては、まったくそのとおり!と思った。それが、大事な試合の前半に2本も出たのだから、この流れで行ってくれ、と。
後半は勝つしかないデンマークが反撃に出るが、それでも後半20分くらいまでは危険な時間帯はあまりなかったように見えたので、このまま行けそうだと見ていたが、日本テレビが余計なことをした。同時間帯に行われていた「オランダ×カメルーン」戦の途中経過が1-1になったので、得失点差を考えれば1位通過するなどと余計なことを放映したのだ(笑)。をいをい、デンマークとの戦いがまだ20分以上残っていて何を寝言言ってるんだ?と呆れたが、その頃からデンマークの攻勢を受け危険な時間帯が続く。そしてペナルティエリア内でのファウルからPKで1点を失う。2-1。これでわからなくなってしまった。
しかし、今の日本代表はそれを跳ね返すだけの力を持っていた。その後のデンマークの攻撃をしのぎつつ、決定的ともいえる3点目を取り、ここで勝負あった。デンマークの攻めは縦パス1本の単調な攻めに終始し、シュートは打たれたが危なげなく終わった。
これでE組2位通過(さすがにオランダは3戦全勝)し、いよいよ決勝トーナメントに進出が決まった。対戦相手はF組1位のパラグアイ。6月29日午後11時(日本時間)キックオフとのことなので、4日後が楽しみだ。
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