PlayStation Vita(以下、PS VITA)については、幸いなことに大きな問題に遭遇することなく楽しむことができているが、PS VITAルールとも言うべき独自の…というかノートPC等を使っていれば何となく気づきそうではあるのだが、素人さんには不具合と感じてしまうことが多いのも確かだろう(最初に電源ボタンの5秒押しとか)。たかがゲーム機に対し、マニュアルとか読まなくても何とかなるだろうという人もあるかもしれない。
ただ一方で、初物であることから様々な問題がある可能性も否定できない。そんな中、問い合わせが多いのか、「SCEJからの重要なお知らせ」の中に「PlayStation®Vitaをお使いのお客様へのお知らせ」が掲載された。主な問題は、4つ掲げられている。
- 電源が入らない
- 操作中に固まる / フリーズする
- 位置データが取得できない / 取得した位置がおかしい
- 初期設定画面でPSNアカウントが登録できない
どれも字面だけ見れば致命傷だが、特に最初の二つは救いようがない。だが、これは本当の初期不良でない限りは、ユーザがマニュアル等をよく読んでいないからであるだろう。私も、もしマニュアル等で電源ボタン5秒押しに気づいていなければ、電源が入らないというトラブル発生候補者になっていたと思われるからだ(笑)。なので、「PS Vitaの電源が入らない」というトラブル対策の最初には「電源ボタンを5秒押ししていますか?」から始まっている。
このほかにも、USBバス給電能力が不足するUSBポートにつないだ場合の問題など、多少でもPCに明るい人であれば自明の不具合(単なる無知)もある。それでも、私も初見の「電源ボタンを20秒押して完全に電源を切り、一旦時間を置いてから電源ボタンを5秒押して電源を入れてください。」と、驚きの電源ボタン20秒押し(強制シャットダウン)も書かれていたり、少ない物理ボタン(機能)に割り当てができないからか、いやはやまだまだ知らない機能はありそうである。
そして、まだ遭遇していない2番目の「操作中に固まる / フリーズする」だが、これについては先にふれた「電源ボタン20秒押し(強制シャットダウン)」で致命的でないフリーズには対応可能なようである。
3番目の「位置データが取得できない / 取得した位置がおかしい」については、私は位置情報をむやみに利用しない(公開しない)ので無関係。GPSは常にOFFしているので、この問題には遭遇し得ない。
4番目の「初期設定画面でPSNアカウントが登録できません」については、これは何とシステムソフトウェアを1.50にバージョンアップ(アップデート)しなければ解決しない(不具合に遭遇)という、SCE側の致命傷。なので、いきなりのシステムソフトウェアのバージョンアップという荒技を披露した流れとなったようだが、私の場合はこれも幸いにしてPSNは後回しにしたのだった。後回しにした理由は単純で、とにもかくにも早く起動画面を見たいという単純な理由。その後、アップデートが必要だとわかったので、この不具合にたまたま巻き込まれなかったが、これは致命傷だろう。
以上、主な4つの問題(不具合含む)を眺めれば、ハードウェアの問題というよりは操作方法の問題を含め、すべてソフトウェア側の問題だと見る(GPSの位置情報の問題はハードウェア寄りといえるが、主な原因は時刻合わせや電波の届きにくい場所=適切な案内不足)。この4つも含め、不具合の多くはユーザに責があると言ってもいいが、単純なハードウェアでないわけで、ソフトウェア側でこの複雑さをカバーしていくことが求められる。言ってみれば、Jobs氏が健在だった頃のApple社なら、PS VITAのデビューはない、まだユーザに渡すことができるレベルからは遠いということであるだろう。そんなことを思いつつ、今回はここまで。
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