さてさて順調に、というべきか、タクティクスオウガ運命の輪(PSP)は無事に第三章に突入。いわゆるCHAOSルートを選択している(つもりな)ので、豪華4姉妹+プリンセス+雷神(とオマケ主人公)を仲間にしようと最終的に進む見込みだが、お話し的にはデジャヴ感が強い。というかお話しはほとんど既知のものなのでこう感ずるのは当然だが、タクティクスシミュレーションゲーム部分はまったく新たな考え方を求められていることもあって、試行錯誤も楽しみつつプレイしている。
最も試行錯誤しているのは、大きな変更点であるキャラのレベルアップに関することである。いや、試行錯誤というよりも怖くて一歩目が踏み出せないといったところだろうか。なぜなら、ここまで(第三章開始時点)進めておきながら、まだ誰一人としてクラスチェンジを行っていないのである。以前のタクティクスオウガであれば、他シミュレーションRPG等と同様に一定のレベルアップが果たされれば、選択肢の中から上位職を選びクラスチェンジを行って、キャラそのもののレベルアップをはかるのだが(もっともタクティクスオウガにおいてはまったく別の職種にもクラスチェンジできる自由度の高さがあり、あえてそれを行うのも楽しいのだが)、本作においてはまったくの新職はレベル1からのスタートとなってしまう(既存職なら新キャラでもそのレベルからスタートというありがたい仕様でもあるが)。
とはいえ、クラスチェンジを間違ってしまってもリスクは少ない。クラスチェンジに必要なものは転職カード1枚で、これは戦いの成果物で簡単に手に入るどころか、ショップでも安価で取り扱っている。貴重職はそんなことはないだろうが、ウォリアーとかアーチャーなどのような職種であれば、いとも簡単にそのクラスに戻ることができる(カードさえあれば)。なので、あれこれと試行錯誤することはできるはずだが、それを行っていないのはこれも今回新たに加わった新要素であるスキルの存在である。
スキルは戦いで得られるスキルポイントを割り振るというよくあるシステムだが、これがまたレベルアップ(職種)によって、あるいはスキル取得によって次々と新たな取得スキルが出てくる(これもよくあることだが後から出てくるものほどいい)ので、簡単にクラスチェンジがしにくいという理由もある。せっかくあのスキルが取得できそうなのに、というタイミングでクラスチェンジするのはきつい(笑)。こういうところの試行錯誤する様がまた楽しい。
そんなわけで懐かしいけど、新しい。なかなか絶妙なバランスを感じさせる作りはさすがである。良作も取扱いを間違えれば駄作になることも珍しくないこの時代において、これだけの作品を楽しむことができるのはありがたい以外の何物でもない。まだまだじっくりと楽しめそうなタクティクスオウガ運命の輪、PSPという狭い画面ではあるが、反面、どこでもプレイできるという気軽さを持つ本作。といったところで、今回はここまで。
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