ずいぶん久しぶりにVAIO Z21の話題を書くような気がする。振り返れば昨年夏に「VAIO Z21(2011年夏モデル)、やはり Power Media Dock ダメか…」という記事を書いて以来だとわかった。実に7か月半ほどふれることはなかったのだが、もちろんVAIO Z21を使っていなかったわけではない。フランス出張・旅行のお供はもちろん、この間も使い続けてはいた。だが、以前のVAIO Zほどではない。自宅においてはデスクトップ回帰といおうか、Quadコアプロセッサ(Hyper-Threading込みでは8コア)の魅力には勝てず、持ち歩く際に使う程度に成り下がったのである。もちろん、持ち歩く際には癌であるPower Media Dock(以下、PMD)は持って行かない。今や、PMDはVAIO Z21において光学ドライブを必要とする時のみに接続するだけで、完全に無用の長物と化した。つまり、もはやVAIO Zである必然性は失われているといっても過言ではない。(はっきりいえば、癌であるPMDに依存する以上、ハイエンドモバイルと名乗ってほしくない。)
そんなわけで、VAIOとは505以来の長い付き合いではあるが、次のIvy Bridge搭載マシンにおいては、同じようなVAIO Zシリーズが出るようでは見限ることとしている。また、VAIO SEという大画面モバイルも一瞬検討の余地はあると思ってはみたが、トンがったモデルでない平々凡々なパフォーマンスでは食指が動くはずもなかった。なかなか難しい真のハイエンドモバイルPCの開発であるのは認めるが、だからこそ高額の資金を拠出しようというのである。空飛ぶ機械獣相手にジェットスクランダー無しで戦うような状況となるVAIO Zシリーズは、Zを名乗ってはならないと断言しよう。
と、久々なので熱くなってしまった(笑)。さて、三國志12である。光栄、いやコーエー…でもなくコーエーテクモゲームズが来週発売する三國志シリーズ最新作。もちろん、私も期待する一人であるが、今回体験版が出たこともあって、早速プレイしてみた。こういう試みは自分のPCでどの程度のパフォーマンスかを確認することができるので、他メーカさんもどんどんお願いしたいものである(プラットホームが固定されているコンシューマゲーム機向けではないので)。
体験版は900MBほどあるファイルをダウンロードして、更にインストールすると軽く1.5GB程度は占有する。昔を知るものとしては恐ろしい数字であるが、まぁそういう時代なのだろう。とはいえ、三國志12であっても、黄巾の乱の首謀者張角が出てくるのは変わらず。今回、体験版では張角軍との戦いがメイン(というかそれだけ)なのだ。
さて、かっこいい曹操殿が出てきて体験版を進める上での指南をしてくれるのだが、そんなことよりも気になるのはVAIO Z21でのグラフィックスである。PMDを接続し、外付けGPUを有効にした状態では、予想通り画面書き換えががたがたになるほど遅い…(呆)。もちろん、PMDからのHDMI出力(外部ディスプレイに接続)し、パフォーマンスを最大にする方法を採った上で、である。しかし、これも予想通りだが、PMDを接続せず、Sandy Bridge(Core i7)の内蔵GPUを利用すれば、ほんのわずかなひっかかりは確認できるものの、PMD経由でのガタガタ表示(描画)とはならない。よって、体験版をプレイするにはSONY曰くハイエンドモバイルPCの形ではなく、PMDなしの内蔵GPUオンリーの方がグラフィックパフォーマンスは高いのである。
これは、本作が3D性能よりもグラフィックスメモリ転送速度(性能)の方がパフォーマンスに大きな差が出るためである。PMDは外部に出されていることから、PCI Express x16でGPUを接続することができず、その4分の1でしかないPCI Express x4にとどまっている。バススピードが半減どころか4分の1しかないので、メモリ転送速度に大きく依存するものはどんなに3D性能が高いGPUであっても、バススピードがボトルネックになるのは自明である。
てなわけで、三國志12体験版はいくつか新要素で迷ったところはあったが、1時間ほどで張角を倒してあっけなく大陸統一(張角以外にボスはいないので)。来週20日発売が楽しみであるが、プレイするのはPMDなしのVAIO Z21とするだろう。今回から光学メディアが起動時に不要となるありがたい配慮が施されているとのことなので、癌であるPMDはインストール時以外にいらなくなる(ダウンロード版もあるのは承知しているが、トレジャーボックス購入予定のため)。こんなVAIO Zに誰がした!といったところで、今回はここまで。
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