茶番終了。
昨日(16日)、理化学研究所の笹井芳樹 理研発生・再生科学総合研究センター副センター長が、STAP細胞騒動について記者会見を開いたが、予想通り、詫びる姿勢を見せつつも曖昧な態度に終始し、責任も逃れたいのが見え見えで、学者と言うよりは日本官僚的な会見となった。
これまでのことから、小保方晴子さんは単なる見世物で、果実は理研(笹井芳樹さんら)がいただこうとしたが、あまりのレベルの低さから自分たちは関係ない、小保方さんが勝手にやったことだとして、かかわったのはほんのわずか。しかもシニアクラスの教授がたくさんいて調整困難だったと、あくまで「悪意」どころか「不正」でもないとの姿勢を明確にしていた。これを裏書きしたのが、理研の看板で出てきた笹井副センター長の会見だと言えよう。
若い女性研究者で目立たせ、iPS細胞よりもいいと自慢し(その後すぐ撤回)、それだけだと権威がないから名前を貸した。さすがに小保方さんと違い、このような直言はできない大人だろうから、どうしても曖昧にならざるを得ないのは日本人的には仕方が無いと思いつつ、謝罪をする相手がまず違うだろうと感じた。最初に公式に謝罪する相手は誰か? 無論、小保方さんに対してである。
振り返れば、今年1月末のSTAP細胞発表会見において、司会をしていたのは笹井副センター長だった。ということは、論文の最終段階だけにかかわっていたとするのは、明らかにおかしな話だ。官僚組織において、司会を行うということはそれなりの立場にあるのはもちろん、当該研究にまったく無関係であるはずがない。ましてや共著者としており、論文全体のチェックについては自らの責任だとは認めつつも、著者らしいことはしていないように聞こえる。生データを見ていないだの、論文自体の疑義以上に、笹井副センター長が共著者であることの疑義が深まる。
まぁうまくいけば、果実を奪い取り、失敗すれば担当の責任にする。かかわっていたとしてもそれはなかったことに、かかわっていなかったとしてもあたかもかかわったようにする。官僚組織、お役所体質の中では珍しいことでも何でもなく、よくあることだ。小保方さんは、まんまとその渦中に嵌まってしまい、笹井副センター長は早く手切れとしたいが、恨まれたくないので「STAP現象は有望な仮説」と姑息な台詞を言い放つ、男女の付き合いに喩えるならどうしようもない野郎と映る。そんなことを言う前にまずは詫びだろう、と。
せっかく副センター長になり、いずれは理事長と思っているであろう笹井さんは、こんなことで足を引っ張られてはかなわない。本来なら、陰ったES細胞の威光だけでは何なので、STAP細胞で新たな威光をと邪な心を持ったばかりに…と悔いてももう遅い。STAPのあるなしなんてどうでもいいから、早く人の噂も七十五日となってほしいだろうなと守護霊に聞きつつ(苦笑)、今回はここまで。
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笹井教授の会見、お辞儀が浅かったなぁ(笑)36歳で京大の教授になったという超エリートの笹井氏にとっては、生まれて初めての「屈辱」であり、人に頭を下げるのも初めてなんじゃないかと、友人と話しておりました。独立行政法人評価委員会の評価は結構シビアなものがあるので、そのランクアップのために、必死だったのはわかりますが、「理研」ではなくこれから「利権」と呼ばれても仕方がないかな、と(苦笑)。
投稿情報: りっこ | 2014/04/19 10:27