こんなのが登場してた。
この手のキャラクターが至るところに貼ってあるが、肝心などういうキャラクターなのかの説明が車外からはわかりにくく(一両をずっと探せばわかる)、特に意識しなければ別だが、乗車するのにちょっとひいてしまいそうな印象である(逆に積極的に乗車したいということもあるだろう)。
このキャラクターについて説明は、パチンコ方面にそれなりの興味をお持ちの方なら言わずもがな。といったところで、今回はここまで。
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こんなのが登場してた。
この手のキャラクターが至るところに貼ってあるが、肝心などういうキャラクターなのかの説明が車外からはわかりにくく(一両をずっと探せばわかる)、特に意識しなければ別だが、乗車するのにちょっとひいてしまいそうな印象である(逆に積極的に乗車したいということもあるだろう)。
このキャラクターについて説明は、パチンコ方面にそれなりの興味をお持ちの方なら言わずもがな。といったところで、今回はここまで。
一昨日(20日)、秋葉原に行って「Windows版ラストレムナント」等を購入したわけだが、その際、いつものように九州じゃんがららあめん秋葉原本店に寄って、全部入りを注文した。ここまではいつもどおりの展開だったのだが…。完全に正確ではないが、大筋、以下のようなやりとりを店員と行った。
店員「ご注文は」
私「全部入り」
店員「他にお飲み物などはいかがですか」
私「いらない」(スープ飲むからいらねぇよ!)
店員「めんたいこご飯など、ご飯などはいかがですか」
私「いらない」(替え玉頼むんだからさ、これ以上太らせんなよ! 俺、痩せてるか[苦笑])
というやりとり(カッコ内は心の声[笑])。
それなりの常連の方には言わずもがなだろうが、今ではマクドナルドでさえ行わなくなった客の印象がマイナスにしか働かない販促(反則)声かけを行うようになり、うざったいことこの上ない。
しかも、飲食店ではありえないであろう、頻繁に咳をする店員で、いくらマスクをしているからといって注文をとるべき店員がごほごほするなど論外。あまつさえ、後ろ(客の方を見ない)を向いて咳をするならまだしも、客の座っている頭越しに平気でごほごほするのだから、これで飲食店かよという最悪な状況だったのだ。
行ったことのある方なら、当該店が大変狭いことはご存じだろう。絶対に保健所から衛生優良店的な認定されない構造(調理場と食事場所が近いところはどれだけきれいでもアウトだが…)なのは仕方がないが、そこで店員がごほごほ咳をして注文をとり、食事を配膳する。どういう神経でこの店員を配置しているのか理解に苦しむが、責任者が厨房に立っていたので、そんなことは承知の上なのだろう。
そんなわけで、今や秋葉原も昔と違って飲食店に困る時代でなくなった。だからなのか、売り上げが伸び悩んでいるような店員の対応でうざったくなったのは、まぁ仕方がない。しかし、飲食店というスタイルではあり得ない店員配置(及び店員の教育)は、サーヴィス業では致命的であろう。こんな状況で、
エコ箸を使ってくれ等、不衛生の温床としか思えない。これは単に私だけの感覚ならまだしも、同じ時間にいた他の客も同様の話をしていたので、多くはそう感じていると思われる。間違いなく言えることは、20年以上通い続けた私だが、ここ最近は今ひとつだと感ずることが多く、そして本件でもう二度と行くことはないということである。さらば、九州じゃんがららあめん秋葉原本店。
前回記事「新VAIO Z(VPCZ1)使い始め ─ラストレムナント編─ 」を書いて、その後、秋葉原まで出かけWindows版「ラストレムナント」を購入しに出かけ、無事に30パーセント引きくらいの価格で購入。帰宅後、DVD-ROM2枚組のデータ(圧縮)を展開して、SSDを占有するスペースは約15GB(約15,000MB)。お試し版の1GBもなかなかのサイズだと思ったが、15GBというのも…。最近はPCゲームをプレイしていないので、こんなにもデータ領域を必要とするのかと思いつつ、最近のPlayStation 3のゲームを考えれば、むしろ当然のことなのかもしれない。
で、本作は、PCゲーム海賊版対策の一環として、インターネット接続環境が必須となっており、インストールを行うだけでSteamのインストール及び設定、ログインを必要とする。この部分はそれなりの手間であるが、その後のプレイ環境を考えれば、むしろこの方法の方が正規ユーザにとってはありがたいと実感している。
インストール時間は15GBのデータをコピー・展開するが、SSDへのコピーを行っているためか、15GBのコピーとは思えないほど。30~40分前後のインストール時間で終了した。そして驚いたのが、Steam経由でゲームプレイを開始するということは、セットアップ時にわかっていたことなので驚かず、DVD-ROMメディアを一切確認することなくプレイが可能という点である。そう、この快適さこそ、PC(Windows)版の真骨頂と言っていいだろう。
Steamは、PCゲームコミュニケーションツールの位置づけも兼ねており、様々なメニューが用意されているが、私が必要とするのは当面、プレイに必須となるログイン(認証)作業だけである。よって、デフォルトの設定を大きく見直し、勝手にログインをしたりネットにつないだり、あるいはオートスタートさせたり等、余計なものはすべてカットしている。上の画面例で確認できるように、「インストール済み」とあるものを選択すれば、ゲームプレイが開始され、先にふれたようにインストールメディアのチェック等、快適なプレイに不要なものが一切なくなる、というわけである。
既にお試し版でプレイ感覚を得ているので、デフォルトの設定で30~40FPS程度の数値は確保できていることがわかっている安心感は持っていたが、それでも製品版をプレイする最初は話は別である。が、それは杞憂に終わった。建前上、Windows版ラストレムナントは、64-bit Windows(WOW64)での動作を保証しているが、発売時期からあくまでWindows Vistaでの話。Windows VistaとWindows 7と基本アーキテクチャは変わらないと言いつつも、やはり互換性が気になるのはPCソフトウェアの宿命。だが、まったく問題なくプロローグデモとそれに続くデモ戦闘、洞窟からの脱出まで問題なく進むことができた。
なお、デフォルトの設定でプレイしているとしているが、実際は以下のようになっている。
テクスチャレベルはご覧のとおり、中間(MEDIUM)であり、プレイ上はこれで十分と思う。
バトル画面。このゲームはバトルがすべてと言っても過言ではないので、ここに力を入れたくなる。だからなのか、デフォルトでもエフェクトレベルは「HIGH QUALITY」となっており、実際、ここを落としてしまうと見た目がしょぼくなってしまうことから、これは当然の選択かもしれない。
フィールド画面は、さほど気にするところでもないが、以前のVAIO type Zでも痛感したように、グラフィックスパフォーマンスが低ければここも落とさざるを得ず、それでもカクカク画面(数FPSなので)で余計に見苦しさが強調されるだけ。なので、これらの設定は基本パフォーマンスがそれなりになければ、すべて無意味であるとなるものばかりである。
デフォルト設定では、本ゲームはウィンドウ表示であるが、パフォーマンスなどを考慮に入れれば、当然フルスクリーンにしたくなる。それに加えて新VAIO ZのフルHDでウィンドウ表示を行うと、かなり画面が小さくなってしまうので、やはりプレイするならフルスクリーンだろう。
ウィンドウ表示だとこんな感じになる。縦1080ドット、横1920ドットのデスクトップにいわゆる標準的なハイビジョンサイズ(フルHDでない)ではここまで小さくなる。これはこれで意味はあるが(ラストレムナントは戦闘時間が長いので、ウィンドウサイズで戦闘を眺めながら仕事をすることも可能…ってしないか)、やはりフルスクリーンでプレイするのが望ましい。
ここまでは新VAIO ZのフルHD液晶ディスプレイで確認していたが、やはりこの手のゲームはそれなりに大きな画面でプレイしたい。Xbox360版とのプレイ感覚の違いはどんなものだろうかと思いつつ、HDMI端子経由で液晶テレビをつなげると、さすがにPlug and Playが登場して15年。特に何の配慮もなく、液晶テレビに画面が切り替わり、テレビの大画面でWindows版ラストレムナントが楽しめる。おお!Xbox360版をプレイしていた感触と変わらないではないか!
てなわけで、Xbox360コントローラをUSB経由で認識させれば、これもさすがはWindows 7のPlug and Play。キーアサインも当然問題なく設定され、液晶テレビに映された画面とXbox360コントローラを使ってプレイをしていると、これが新VAIO Zでプレイしていることを忘れてしまう。
薄型ノートPCもここまで来たのだ…という感慨を得つつ、今回はここまで。
今日(20日)で新VAIO Z(VPCZ11AHJ)が到着して二週間になる。毎日利用しているので、使い始め、とは言えなくなってきた印象なので、今回で「新VAIO Z(VPCZ1)使い始め 」シリーズは終わりにしたい。最後に取り上げるのは、PCゲームの一つ、ラストレムナントについてである。当Blogでも、「ラストレムナント、私のメンバー一覧」と「ラストレムナント、私のメンバー一覧 その後」でXbox360版でのプレイ関連について取り上げたが、いかんせん、様々な事情でPlayStation 3に移植はされず、PC(Windows)版として移植版リリースはされたものの、GPU能力をそれなりに要求する仕様のため、これまでのVAIO (type) Zでプレイすることは困難だった(一桁FPSではねぇ)。
多くの改良点が施され、良作との知人からの評判も気になっていたが、手を出したくても手を出せなかった。しかし、GeForce GT 330Mになった新VAIO Zで仕切り直しをした結果、見事に、問題なく、プレイすることが確認できた。
スクウェアエニックスさんから提供されているベンチマークテストでも、30FPS以上出る(推奨解像度 1280 x 768での SCOREは 37.93)ことから、引き続きお試し版をプレイ。ちなみに1GBほどのファイルをダウンロードしたところ、平均11.2MB/秒(単位はbitではなくbytes)ほどの速さでファイルを落とせたが、こんなところで隔世の感を感ずる私(かの昔、1GBのファイルなんてダウンロードする気も起きなかったが、丸一日以上要するものが1分程度で終わってしまうのも凄い時代になったなぁ、と)。それはともかく、お試し版はストーリーデモ(あえてデモと言おう)もなく、いきなり戦闘が楽しめる。もちろん、レベル上げする必要もなく、弱い敵しかいないのでプレイ慣れしているユーザにとっては物足りないが、そもそも自分のPC環境でどの程度の快適さでプレイできるかを確認することに最大の意義を持っていると考えれば、そういうチューニングであるのはしかり。
しかし、問題なく動作するとはいえ、新VAIO Zに相当な負荷をかけているのは確かなようで、プレイ中、これまで聞いたことがないほどの爆音(風切り音)と、排熱口からこれも感じたことのない熱風が吹き出されてきた。プレイ中はずっとこの調子なので、いい耐久テストにもなるだろうが、裏を返せば今までこれだけ新VAIO Zを働かせたことがなかったということになる(笑)。
そんなわけで、Windows版ラストレムナントを入手しようと目論む週末としようか、としつつ今回はここまで。
「東急電鉄さん、Webトップページがちょっとヘン!?」として、東急電鉄さんのトップページの画像が元サイズと縦横比が異なっているなど、ちょっとヘンだとお伝えしていたが、今日(19日)午前7時30分時点で元に戻っている(ヘンな状態前)ようである。
ご覧のように、以前の大井町線急行タイプのものから渋谷鳥瞰写真に差し替わっているが、記憶違いでなければこれは元の画像に戻されたものと思われる。いうまでもなく、この画像は横586ドット(ピクセル)、縦101ドット(ピクセル)で作られており、HTMLソースのimageタグで指定されている表示サイズと完全に一致している。つまり、拡大縮小等が行われていない状態で表示されているわけである。
注目はHTMLソースが、以前に確認したファイル名と同じ「images/contimage.jpg」となっていることで、というよりはHTMLソースは当該部分については何も変わっていないのである。そうなのだ、単に「contimage.jpg」というファイルが差し替えられていただけで、それを何の配慮もなく表示させていた結果が、あのちょっとヘンな状態になっていただけの話だったのだ。
というわけで、今回はここまで。人の振り見て我が振り直せ、であるが。一つ悩んでいることがある。それは、新VAIO Z(VPCZ1)に搭載されている自動輝度調整機能についてである。
「周囲の明るさを感知して、ディスプレイの輝度を自動的に調整します」とあるように、本機に搭載されたセンサからの情報から、それに応じて輝度の明暗を自動的に変更する機能である。デフォルトでは、上の設定画面に示したようにONになっている。
これはこれで便利なのだが、センサがキーボード「F9」キーの上(上部でなく手向こう)にあるため、液晶ディスプレイの画面を指さして説明するときに、手で陰となってしまうことからこれに反応して画面が暗くなってしまうのである。
これが鬱陶しいだけならOFFにするのは正しいが、消費電力に結構効いてくることもわかってきたので、OFFにするのももったいない。センサの位置がもうちょっと考えられたところにあれば…と思いつつ、今回はここまで。
私は東急電鉄沿線に住んでおり、通勤にも利用している。なので、東急電鉄さんのWebページ(いわゆるホームページ)はよく利用させていただいている。いつものように、今朝、閲覧してみると──
これは、日本時間2010年3月17日午前7時20分時点で確認したものであるが、何だか電車がつぶれ気味で、右側にある「各駅情報」等がおそらくリンク先を示すはず?が、位置(座標)情報を持たない単なるJPEGファイルのみのようで、マウスカーソルを移動しても何も起こらない。
何かが変だ。と思ってこのページのHTMLソースを確認すると、
<img src="images/contimage.jpg" width="586" height="101" alt="美しい時代へ">
とあるように、横586ドット(ピクセル)、縦101ドット(ピクセル)と決めうちされていることがわかった。もうおわかりだろう。この画像ファイル(contimage.jpg)は、
実際はこのサイズ(上では一部分のみ示す)、横790ドット(ピクセル)、縦230ドット(ピクセル)で作られている。にもかかわらず、586×101と縦横比も無視されて圧縮されているのはなぜだろうか。デザイナーが依頼されたサイズを無視して(連携不足含む)作ったものを、時間がないからとアップしたのだろうか。たまたま担当者が休み(あるいは退職等)でノウハウを知らなかったのだろうか。コスト削減でよく知る人が切られてしまったのだろうか…。それとも、そんな裏事情などなく単なるミスだろうか(笑)。
どちらにしても、この縦に圧縮されたような見苦しいトップページは早く直した方がいいだろう。実際、ご覧になりたい方はお早いうちにどうぞ。
前回は、高額合算制度の合算の前提となる世帯概念について、ちょっと困ってしまう例を紹介した。今回は、「医療保険の世帯単位における介護保険制度での低所得者Ⅰ複数世帯に対する再計算」(以下、長いので「低Ⅰ再計算と略す」)について紹介し、この制度の複雑な一側面を確認してみよう。(なお、それなりに長いので結論だけご覧になりたい場合は、「さて、いよいよ核心である」というところからで十分。)
低Ⅰ再計算とは、という前に高額合算制度の単純で簡単な計算例を示そう。
計算例
一人世帯で78歳、医療保険はA広域連合の後期高齢者医療制度、介護保険はB市の介護保険に加入しており、計算期間中の自己負担額は、医療分が11万円、介護分が28万円とする。そして所得階層は低所得者Ⅰで、上限額が19万円の場合、
合計自己負担額 = 11万円(医療分)+ 28万円(介護分)= 39万円
高額合算支給額 = 39万円(合計自己負担額)- 19万円(上限額)= 20万円
医療保険からの支給額 = 20万円(高額合算支給額)× (11万円 ÷ 39万円)[按分率] = 56,411円(円未満切上げ)
介護保険からの支給額 = 20万円(高額合算支給額)× (28万円 ÷ 39万円)[按分率] = 143,589円(円未満切捨て)
以上のように、自己負担額の合計から一定の上限額を引いたものを医療と介護の双方で按分計算をし、それを医療保険と介護保険と別々に申請者に対して支払われる、という流れである。最も単純な計算例だが、高額療養費制度または高額介護サービス費制度をご存じであれば、単純な例からしてこんなに複雑か…と思われるだろう。実際、そのとおりである。
とは言いつつも、今回は計算の複雑さを説明するのではなく、複雑な計算の最後の最後にやってくる低Ⅰ再計算の話であるので、どういう時にこれが適用されるのかを説明しよう。これも低Ⅰ再計算が適用される簡単な例をもとに示すと、
低Ⅰ再計算 例
医療保険の世帯単位で二人世帯で二人とも73歳、医療保険はA市の国民健康保険、介護保険はA市の介護保険に加入しており、計算期間中の自己負担額は、一人(甲)が医療分が11万円、介護分が28万円、もう一人(乙)が医療分が1万円、介護分が9万円とし、所得階層は低所得者Ⅰで、上限額が19万円とする。
合計自己負担額 = 11万円+1万円(以上医療分)+ 28万円+9万円(以上介護分)= 49万円
高額合算支給額 = 49万円(合計自己負担額)- 19万円(上限額)= 30万円
医療保険(A市国保)からの支給額 = 30万円(高額合算支給額)× (12万円 ÷ 49万円)[按分率] = 73,470円(円未満切上げ)
介護保険(A市介護)からの支給額 = 30万円(高額合算支給額)× (37万円 ÷ 49万円)[按分率] = 226,530円(円未満切捨て)
これらをさらに甲乙の二人で、さらに按分率を乗じて各々の支給額を計算するという流れになるが、これはあくまで医療分のみの算出方法なのである。ここから先が低Ⅰ再計算の真骨頂なのである。
低Ⅰ再計算 例(続き)
合計自己負担額 = 11万円+1万円(以上医療分)+ 28万円+9万円(以上介護分)= 49万円
高額合算支給額 = 49万円(合計自己負担額)- 31万円(上限額)= 17万円
医療保険(A市国保)からの支給額 = 17万円(高額合算支給額)× (12万円 ÷ 49万円)[按分率] = 41,633円(円未満切上げ)
介護保険(A市介護)からの支給額 = 17万円(高額合算支給額)× (37万円 ÷ 49万円)[按分率] = 128,367円(円未満切捨て)
何と、上限額を低所得者Ⅰの19万円から低所得者Ⅱの31万円に変更して、再計算しているのである。無論、医療保険からの支給額として低Ⅰ再計算された41,633円という数字は、あくまで計算上の数字という意味以外持たず、介護保険からの支給額が128,367円となることのみ意味がある。逆に、低Ⅰ再計算の対象となる該当者は医療側での226,530円という数字に意味はない。つまり、計算の方法が医療保険と介護保険では異なり、一方の結果は計算するという意味以外を持たないとなるのである。
低Ⅰ再計算の方法は、わざわざ上限額を変更させるというものだが、そもそも何のために行うのかということを始めると、これはこれで長くなってしまうので今回はふれない(今後ふれるかどうかは、本件について継続して書くようになってから決めたい)。要は、一定の上限を満たせば、介護保険側でこのような再計算を行うようになるということである。
これも計算例だけを見れば、そんなに難しいものではない。ただ、医療保険側で計算された結果で支給(支払い)対象になるからといって、低Ⅰ再計算によって支給されなくなる可能性は当然ある。言うまでもなく、対象となる上限額を19万円から31万円に置き換えているのだから、合算支給額が例えば25万円であったのなら、医療保険側での計算では医療と介護と合計して6万円となるが、介護保険側での低Ⅰ再計算では逆にマイナス6万円となるので支給対象とはならなくなる。これも理屈はともかく、そういうルールだと従えば困難はない。では、どこが困難なのか。次の例を考えてみよう。
甲乙は、同住所で生活を営む同一生計の夫婦である。甲(80歳)の医療保険はA広域連合の後期高齢者医療制度、乙(73歳)の医療保険はB市の国民健康保険。一方、介護保険は甲乙ともにB市の介護保険に加入している。計算期間中の自己負担額は、甲の医療分が11万円、介護分が28万円。乙の医療分が1万円、介護分が9万円。B市介護保険において甲乙は低所得者Ⅰの場合、計算上は次のようになる。
A広域連合(甲のみの単身世帯)
合計自己負担額 = 11万円(A広域連合・医療分)+ 28万円(B市介護保険・介護分)= 39万円
高額合算支給額 = 39万円(合計自己負担額)- 19万円(上限額)= 20万円
医療保険(A広域連合)からの支給額 = 20万円(高額合算支給額)× (11万円 ÷ 39万円)[按分率] = 56,411円(円未満切上げ)
介護保険からの支給額 = 20万円(高額合算支給額)× (28万円 ÷ 39万円)[按分率] = 143,589円(円未満切捨て)
B市国民健康保険(乙のみの単身世帯)
合計自己負担額 = 1万円(B市国民健康保険・医療分)+ 9万円(B市介護保険・介護分)= 10万円
高額合算支給額 = 10万円(合計自己負担額)- 19万円(上限額)= -9万円
マイナスにより、高額合算不支給。
先ほどの単純な二人世帯の場合と同じ金額設定としたが、前回の例で示したように同じ世帯であっても計算単位が医療保険による世帯単位であるため、通常は75歳を境目に強制的に変更されてしまうことから、どうしても75歳以上に到達することで別世帯となってしまう。よって、甲は支給されるが乙は支給されなくなる結果となり、甲乙二人の支給額合計は目減りすることになる。
さて、いよいよ核心である。保険者によって解釈が異なると思われる部分は、低Ⅰ再計算そのものにあるのではなく、どのような時にこれを適用するか、なのである。この例では、夫婦二人が同じ生計で同一世帯であるにもかかわらず、医療保険がそれぞれ異なるために本来、同一世帯であるものを医療保険毎に別々に計算している。このことそのものは納得いかない方もあるだろうが(前回、私も不可思議な点と指摘はしたが)、制度で定義されたものであればそういうものだと理解できる。では、低Ⅰ再計算の適用はどうするのだろうか。この制度は医療保険の世帯単位で申請を行うことになっているので、低Ⅰ再計算も医療保険の世帯単位で行うべき、と考えるかもしれない。実際、直接明示されているわけではないが、計算例を見ると70~74歳という前期高齢者をターゲットとしているものばかりで、75歳以上は低Ⅰ再計算の対象外となっている。これは後期高齢者医療制度においては、介護保険制度同様、一人一人が被保険者であるので医療保険の世帯単位としてみれば、全員が単独世帯であって複数人の世帯というのはあり得ないためである。低Ⅰ再計算を医療保険側から見れば、被用者健保(いわゆる社会保険等)や国民健康保険しか対象とならないが、複数の保険者間の異動が生じた場合など、その計算は複雑でとてもではないが、すべてのパターンをあらかじめ把握しておくことは困難である。例えば、計算期間中にA市からB市に転出入した場合で国民健康保険だった場合、申請はB市の国保に行うが、B市の国保はB市の介護分、A市の国保分と介護分の情報を集約して計算し、計算結果連絡票をそれぞれに送付する。ここで、低Ⅰ再計算は行われないので、計算結果連絡票を受け取ったA市及びB市の介護保険が低Ⅰ再計算をまったくそれぞれで行うが、転入前のA市において所得区分が低所得者Ⅰでなかったとしたら、どのようにして低Ⅰ再計算を行うのだろうか。計算結果連絡票情報の所得区分だけで判定するとなるのだろうか。すべては、正しい処理を保険者が行えるかどうかにかかっている。
以上、これらを総合的に判断できる広範な知識を求められるこの制度は、健康保険組合や区市町村等にとってはもちろん、当該システム開発等にかかわっている皆さんのご苦労は並大抵のものではないだろうと同情を禁じ得ない。
「誰だよ、こんな制度にしたのは…」と恨み節が聞こえてきそうなところで、今回はここまで。
今回の話題は、昨年より申請受付が開始されている高額医療高額介護合算制度(以下、高額合算制度という)について、その制度の複雑さ故の問題点や、当該システム開発等に係わっている方々に向け、私の過去の経験等から参考程度になるような議論について展開していきたいと思う。
高額合算制度の概要はとても簡単で、「医療保険の世帯単位における医療費自己負担額と介護サービス費自己負担額を合算し、一定の上限を超えた金額を支給する」制度である。「ああ、要するにかかった医療費と介護サービス費を足し算したら、いくらか戻ってくるのね」みたいな理解で十分だと一般的には思うだろう。だが、話はそう簡単ではないのだ。
まず、「医療保険の世帯単位」という概念が、いわゆる世間一般の概念と異なる。例えば、老夫婦二人世帯で同居しているとしたら、この夫婦二人は同じ世帯だと思うだろうが、医療保険の世帯単位という概念では必ずしも同じ世帯とはならない。仮に夫が77歳、妻が69歳だとしたらどうだろうか。お気付きのように、夫は75歳以上なので後期高齢者医療制度(長寿医療というまやかし的な言い方[言い換え]もあり)、妻は70歳未満なので絶対に後期高齢者医療制度には該当しない。つまり、当該夫婦は住民票で同じ世帯であっても、戸籍上で夫婦であっても、それとは関係なく医療保険の世帯単位では別世帯となるのである。同一生計であったとしても、この夫婦は合算対象とはならず、各々それぞれが合算をし、あくまで一人分で一定の金額を超えなければ支給されない。たとえ、夫婦で超えたとしても、だ。
このように、なかなかに理不尽とも思える理屈であるが、さらに輪をかけてこの「医療保険の世帯単位」の基準日は、毎年7月31日と決まっている。察しがつくだろうが、例えば7月31日前までに同一世帯要件を満たしていたとしても、7月31日でそれを満たすことができなければ、合算対象とならないのである。しかも自主的な異動ならまだしも、強制的に医療保険の世帯が分離されてしまうケースがあるのだ。
これも後期高齢者医療制度に絡むもので、例として老夫婦二人世帯、妻72歳、夫75歳の夫婦を考えてみよう。もし、夫の誕生日が7月31日(基準日)よりも前で、75歳到達したのが7月31日の直前だったとしよう。それまで夫婦は区市町村の国民健康保険に加入していたとすると、夫が75歳到達することで強制的に国民健康保険から後期高齢者医療制度に移行する。一方、妻は障碍等も特になければ国民健康保険のままである。そう、合算制度の基準日前にそれまで医療保険の世帯として一つだったものが、強制的に二つに分けられてしまうのである。もし、夫婦二人の医療と介護の自己負担額が一定の金額を超え、支給されるほどであったとしても7月31日という基準日で医療保険の世帯単位が構成されてしまうため、一人一人が一定の金額を超えない限り支給されなくなるのだ。理由は、たまたま基準日前に75歳になってしまっただけ、というものだけである。
制度というものは、一定の基準を設け、どうしても救えないやむを得ない事情も当然あるだろうが、以上のような例は制度が始まる前から考えられることで、みすみす75歳前後の方々を制度の対象外に置いてしまっているように見える。また、類似制度(医療保険における高額療養費、介護保険における高額介護サービス費)においても、ここまで世帯具備要件が矛盾はしていない。そもそも一月単位で判定する高額療養費や高額介護サービス費と違って、高額合算制度は一年単位(初年度においてはこれに加えて16か月単位もある)と長いので、矛盾が大きくなってしまうのは仕方がないが、同一生計でありながら強制的に医療保険を分離させられてしまう事象があることは、理解しておかなければならないだろう。
以上の例は、簡単なものであるが、さらに複雑な例も挙げればきりがない。途中でお亡くなりになるような事象は単身世帯なら計算期間をそこで区切ればいい(基準日前に死亡の場合は、基準日が死亡日まで繰り上がる)が、複数人数世帯では、話は簡単ではない。また、その間に医療保険や介護保険の異動があった場合など、ただでさえ複雑な計算が、考えられないような複雑さを招来してしまうのである。私の長年のシステム開発経験でみれば、これをシステムレベルで完全に実装することは不可能である(すべての情報を一意に知る方法があれば困難ではあるが可能かもしれないが、そのような地方自治体は存在しない)。
何でこのような話をするのか、といえば、つい先週かつての直属の部下からシステム設計レベルでの相談を受け、知恵を貸してほしい的な要請を受けた際、よくよく話を聞いてみた結果、このような制度があると初めて知り、しかもこの制度は既に始まっており、早いところでは申請受付はもちろん、もう申請者に対して支払われているところもあるというのだ。これには衝撃を受けた。単に高額合算制度について何一つ知らなかったというような話ではない。今回示したような話をはじめとして、とてもではないが、摩訶不思議なルールに従って、さらにはルールを無視するような例もあり、とどめは計算が誤ったものさえある可能性が高いのである。単純に考えてもこの高額合算制度は、申請者、医療保険(地方自治体、広域連合、企業、健康保険組合等)、介護保険(地方自治体)、都道府県国民健康保険連合会など、多くの関係者の情報交換によって成立するため、それを確実に実行するのは相当困難であることは予想がつく。10年ほど前、私もかつて介護保険制度が始まる際、介護保険事務処理システム開発に係わったが(だから今回も相談を受けたのだ)、何が一番大変だったかと言えば厚生省(現 厚生労働省)の朝令暮改と、システム設計を知らないとしか思えない仕様の提示方法だった。もちろん、今はそこまでひどくはないようだが、それにしても「システムに馴染まない」特殊な例外処理は至る所に見ることができるのは、さほど変わっていないようである。
今回は、医療保険の世帯単位について、高額合算制度の適用が一部わかりにくそうなところのみにふれたが、この制度の難しいところは他にある。それは、「合算し、一定の金額を超え、それを医療と介護で按分し、支払額を確定する」というところである。部下からの話で私が思ったのは、この計算を行い支払額を確定するのが、基準日に医療保険資格のある医療保険というにもかかわらず、ある一定の条件においてこの計算結果を採用せず、介護保険側で再計算する(いわゆる低所得者Ⅰ再計算、略して低Ⅰ再計算という)というトンデモなルールが仕込まれているという点で、これが解釈の違いによって決定的に誤る可能性が高いということである。
と、長くなったので、このあたりは次回にふれてみるとしよう。何はともあれ、高額合算制度のシステム開発をされている(されていた)皆様、ご苦労さん!
東京地方は、昨日も今日もいい天気である。せっかくのこんな日和であること、家人が朝から出かけていること、この二つの理由から新VAIO Z(VPCZ1)を持って、これから出かけようと考えている。
本機のバッテリ持続時間は、これまでの経験則から私の使い方(原稿書いたり軽く通信したり)で概ね5~6時間程度は持続すると予想できているが、実際、本当に外回りで連続してどうなのかということを確認し、いざ本番(なかなかそんなシーンは、AC電源確保できることが多いので実際は少ないのだが)というときに困らないための確認でもある。
というわけで、これからいざ出発。これから、この記事に追記して状況等をお伝えする予定である。
午後4時20分過ぎ追記バッテリ持続時間はだいたい5時間程度。連続時間とは言い難い(昼食を食べたり、他へ移動したり)が、思いの外、持続時間はあったという印象。なお、外でWiMaxを使ってみようと目論んでいたが、一日のみ契約を締結するにもインターネット接続しなければならないという当たり前の事実に気付き、金庫の中の鍵状態よろしく、結局外出先での通信は行わなかった。無償の無線LANを使う手立てがなかったわけではないが、そこまで無謀なことをする私ではない(笑)。
いずれにしても、標準バッテリ(フル充電)でSTAMINAモード(購入時デフォルト設定)、基本的にテキストエディタで文字入力等を行った状態での持続時間。私的には満足(ヨーロッパ便等では不足するが、Lサイズバッテリを用意すれば問題ないだろう)。といったところで、今回はここまで。
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