前回記事「新VAIO Z(VPCZ1)使い始め ─ラストレムナント編─ 」を書いて、その後、秋葉原まで出かけWindows版「ラストレムナント」を購入しに出かけ、無事に30パーセント引きくらいの価格で購入。帰宅後、DVD-ROM2枚組のデータ(圧縮)を展開して、SSDを占有するスペースは約15GB(約15,000MB)。お試し版の1GBもなかなかのサイズだと思ったが、15GBというのも…。最近はPCゲームをプレイしていないので、こんなにもデータ領域を必要とするのかと思いつつ、最近のPlayStation 3のゲームを考えれば、むしろ当然のことなのかもしれない。
で、本作は、PCゲーム海賊版対策の一環として、インターネット接続環境が必須となっており、インストールを行うだけでSteamのインストール及び設定、ログインを必要とする。この部分はそれなりの手間であるが、その後のプレイ環境を考えれば、むしろこの方法の方が正規ユーザにとってはありがたいと実感している。
インストール時間は15GBのデータをコピー・展開するが、SSDへのコピーを行っているためか、15GBのコピーとは思えないほど。30~40分前後のインストール時間で終了した。そして驚いたのが、Steam経由でゲームプレイを開始するということは、セットアップ時にわかっていたことなので驚かず、DVD-ROMメディアを一切確認することなくプレイが可能という点である。そう、この快適さこそ、PC(Windows)版の真骨頂と言っていいだろう。
Steamは、PCゲームコミュニケーションツールの位置づけも兼ねており、様々なメニューが用意されているが、私が必要とするのは当面、プレイに必須となるログイン(認証)作業だけである。よって、デフォルトの設定を大きく見直し、勝手にログインをしたりネットにつないだり、あるいはオートスタートさせたり等、余計なものはすべてカットしている。上の画面例で確認できるように、「インストール済み」とあるものを選択すれば、ゲームプレイが開始され、先にふれたようにインストールメディアのチェック等、快適なプレイに不要なものが一切なくなる、というわけである。
既にお試し版でプレイ感覚を得ているので、デフォルトの設定で30~40FPS程度の数値は確保できていることがわかっている安心感は持っていたが、それでも製品版をプレイする最初は話は別である。が、それは杞憂に終わった。建前上、Windows版ラストレムナントは、64-bit Windows(WOW64)での動作を保証しているが、発売時期からあくまでWindows Vistaでの話。Windows VistaとWindows 7と基本アーキテクチャは変わらないと言いつつも、やはり互換性が気になるのはPCソフトウェアの宿命。だが、まったく問題なくプロローグデモとそれに続くデモ戦闘、洞窟からの脱出まで問題なく進むことができた。
なお、デフォルトの設定でプレイしているとしているが、実際は以下のようになっている。
テクスチャレベルはご覧のとおり、中間(MEDIUM)であり、プレイ上はこれで十分と思う。
バトル画面。このゲームはバトルがすべてと言っても過言ではないので、ここに力を入れたくなる。だからなのか、デフォルトでもエフェクトレベルは「HIGH QUALITY」となっており、実際、ここを落としてしまうと見た目がしょぼくなってしまうことから、これは当然の選択かもしれない。
フィールド画面は、さほど気にするところでもないが、以前のVAIO type Zでも痛感したように、グラフィックスパフォーマンスが低ければここも落とさざるを得ず、それでもカクカク画面(数FPSなので)で余計に見苦しさが強調されるだけ。なので、これらの設定は基本パフォーマンスがそれなりになければ、すべて無意味であるとなるものばかりである。
デフォルト設定では、本ゲームはウィンドウ表示であるが、パフォーマンスなどを考慮に入れれば、当然フルスクリーンにしたくなる。それに加えて新VAIO ZのフルHDでウィンドウ表示を行うと、かなり画面が小さくなってしまうので、やはりプレイするならフルスクリーンだろう。
ウィンドウ表示だとこんな感じになる。縦1080ドット、横1920ドットのデスクトップにいわゆる標準的なハイビジョンサイズ(フルHDでない)ではここまで小さくなる。これはこれで意味はあるが(ラストレムナントは戦闘時間が長いので、ウィンドウサイズで戦闘を眺めながら仕事をすることも可能…ってしないか)、やはりフルスクリーンでプレイするのが望ましい。
ここまでは新VAIO ZのフルHD液晶ディスプレイで確認していたが、やはりこの手のゲームはそれなりに大きな画面でプレイしたい。Xbox360版とのプレイ感覚の違いはどんなものだろうかと思いつつ、HDMI端子経由で液晶テレビをつなげると、さすがにPlug and Playが登場して15年。特に何の配慮もなく、液晶テレビに画面が切り替わり、テレビの大画面でWindows版ラストレムナントが楽しめる。おお!Xbox360版をプレイしていた感触と変わらないではないか!
てなわけで、Xbox360コントローラをUSB経由で認識させれば、これもさすがはWindows 7のPlug and Play。キーアサインも当然問題なく設定され、液晶テレビに映された画面とXbox360コントローラを使ってプレイをしていると、これが新VAIO Zでプレイしていることを忘れてしまう。
薄型ノートPCもここまで来たのだ…という感慨を得つつ、今回はここまで。
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