VAIO type Zの話題は、大きな発表があったので一回休みです。
Intel社は11日、「Next-Generation Intel PC Chips to Carry Intel Core Name」(日本語版はこちら)とプレスリリースを発し、コードネームNehalemと呼ばれてきたマイクロプロセッサのブランド名を「Core」とし、最初の製品群には識別コード(現行Core 2における「2」のようなものか)として「i7」を付与するようである。
いくつかのニュースサイトの中には、「Core i7」をブランド名としているところがあるが、これはプレスリリースを読む限り誤りだろう。ブランド名はあくまで「Core」であり、これはロゴマークを見てもはっきりとわかる。「TM」マークが「Core」のすぐ後に密着配置されているのが、その表れである。
なので、「i7」の「7」の部分に反応し、「これはP6=686を継ぐ、P7=786か!」と思ってしまうかもしれないが、あくまで「Core 2」の「2」のようなものでしかないのだから、「786」に引っかけたわけではないだろう。プレスリリースにもあるように、Nehalemマイクロアーキテクチャ(仮称)の最初の製品群に「i7」が付くというだけの話である。
しかし、なぜ「i7」なのだろうか?
「Core」ブランドは、最初、MobileプロセッサのCore Duo(Yonah)に与えられ、すぐさまPentium 4を追い落とす格好でCore 2 Duoが登場。Core 2 xxxxシリーズがIntel社のマイクロプロセッサの主力となり、「Core」ブランドが市場を席巻することになった。そして今回の発表となり、流れとしては、
「Core」→「Core 2」→「Core i7」
さらに識別コード(Carry)だけを抜き出すと、
「」(なし。あえていうなら「1」)→「2」→「i7」
となっている。一般的には、「1」→「2」→「3」となるところだが、あえて「3」としない理由は明白だ。コアアーキテクチャが大きく変わったことに加え、Mobile開発チーム(Intel Israel)が作ったものではないという、元Pentium 4開発チームの強力な主張だろう(苦笑)。あの「Core」とは違うのだ、と(「i7」を「否」と読ませて「コア否」みたいな)。
では、「i7」とした理由は何だろうか。まず、「i7」の「i」については、おそらくはったりと見る(苦笑)。Pentium 4のマイクロアーキテクチャをNetBurstと名付けたセンスを思い出してほしい(更苦笑)。どう考えても、Pentium 4のマイクロアーキテクチャがネット(インターネット)をバーストするとは思えない。にもかかわらず、こういったネーミングをマイクロアーキテクチャに付与したくらいなので、「i7」の「i」についても同様な理由だと推察される。そして「i7」の「7」についても「i」のことを慮れば、まぁ、そういうことなのだろう。そうなると「i7」の次は、「g7」(トライダー?)とか「17」(ワンセブン?)とか「E7」(チグル?)とか……。色々考えられるが、おそらく何でもありに違いない。
Core i7 Extremeのロゴマークも同時に発表されていることで、Duo、Quadのようなものも想定されうるが、プロセッサコアの数が飛躍的に増えるNehalemなので、そういう展開になるかは微妙かと思う。おそらく、プロセッサナンバで区別するかと思うが、現状ただでさえ混乱気味のプロセッサナンバなので、新たな方法を見いだす必要性もある。新ロゴマークにもそれは伺え、Extremeバージョンは色違いで表現されているに過ぎない。
いずれにしても、今年の第4四半期には製品がリリースされるということなので、その頃には製品名も発表になっているはずだ。ここに記した妄想は、所詮妄想でしかないが、ブランド名や製品名を考えるときも似たようなものであり、誰が考えるかだけの違いでしかない。とはいえ、私がそんなシーンに立ち会うことはないだろうが(苦笑)。
最近のコメント