偶然、発売日(2016年11月10日)に購入できたPlayStation 4 Pro(以下、PS4 Pro)だが、振り返れば、ほぼ10年前がPLAYSTATION 3の発売日だったことを思い出した。初めて、HDDを内蔵したPS3は、PlayStation 2時代に不満を持っていた起動時間の短縮にいいだろうと当初は思っていたが、それも今は昔。最たるものは、PlayStation Storeのあまりに長い起動時間に見られるが、リッチコンテンツ中心となる現代においては、256MBという物理メモリはあまりに狭すぎた(メモリアドレス空間自体も狭いが物理メモリほどではない)。この10年の進化がいかに凄いものかを実感することは、PS3の登場がiPadやiPhoneよりも前だという事実だけでも十分だろう(オマケ的にはWindows Vistaよりも前)。
さて、10年ぶりと言えば、当Blogも今年で10周年(水商売的には11周年)を迎えたのであった。今年に入ってたったの3本しか記事がないので、続いているとはとても言いがたいのだが、とにもかくにも10年なので、当Blog過去記事においても、関連する記事を見ることができる。
- 「祝!PLAYSTATION 3発売、と互換性問題」
- 「買いました、PS3」
- 「PlayStation 4 日本発売日に、これまでのPlayStationを振り返ってみる」
- 「PlayStation 4 購入(ただし1台)とSSDへの換装」
ついでにPS4購入記事もあげておいたが、時代を感ずる(苦笑)。PS4 Proの内蔵HDDは標準で1TB(私の購入したものはToshiba製だった)になっているし、換装したSSDも1TBで3万円前後で購入可能となっている。データ移行などは、全データコピーなどと言う前時代的な方法も選択肢にはあるが、そんなことをせずとも、必要に応じてインターネット経由で逐次ダウンロードすればいいし、セーブデータにしてもPlayStation Plus(以下、PS Plus)に加入していれば、オートセーブ・ロードが働いているので悩みようがない。GB超級のデータも数分単位でやってくるのだから(光学メディアからのコピーの方が遅い)、誰がWi-Fi経由の全コピーなんてやるもんか、である(失笑)。
さて、肝心のPS4 Proだが、PS3と比べて快適なのは、PS4自体がそうなので自明として、PS4からPS4 Proとなって何がどう変化するのか、という点だろう。これも以前から公式で言われているように、従前のPS4環境の中においてPS4のみにターゲットされたものであれば、何ら変るものではない。高機能なCPU & GPUが搭載されているが、PS4との互換性からクロックダウン(メモリも同様に)してPS4と同様の実行速度となるので違いはない。無論、筐体デザインの違いから、横向きに設置かつ上に何か載っている場合、スリープモードの確認がし易くなったとか、サイズそのものが大きくなったとかの違いはある。だが、ソフトウェアレベルにおいては違いがないので、ゲームプレイ中に「ああ、これはPS4だな」とか、「お、さすがPS4 Proだ」ということはない。
では、なぜPS4 Proかと言えば、PS4でできないもの、4K対応であるとか、PSVRでよりリッチになるとか、2K(フルHD)でもPS4 Pro対応しているものならば「違い」はある。たったそれだけ、ではあるがその違いが大事なのである。だが、それ以上に大事なものは「気持ち」である。私はPS4 Proを使っているのだ、という気概だ(笑)。これはわかる人にしか絶対にわからないが、CeleronじゃなくてPentiumだよ、というようなものなのである。わずかな「差」でしかないが、そこに快適さが潜んでいる。ただ動作すればいい、というものではない。そのVintage感がPS4 Proにはある、といったところで、今回はここまで。
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