と言っておこう。相変わらずの話題づくりのための行列モード推進は、購買者の不便を強要するもので、予約販売なり抽選販売にするなり、購買者に対する「やさしさ」というものを演出してほしいと思うが、中には「好きで並んでいる人」もいるだろうし、マーケティング的にも行列は格好の話題提供のネタなので(新聞、TVニュース等の報道からも明らかだが)、まぁそういうものかと判断。PlayStation 2の発売時とは、状況も大きく変わり、中でもInternetでの情報提供はすさまじいものがある。実物を見たこともない私だが(一昨日、有楽町~銀座に出る機会があったので、PS3を見ようかと思ったりもしたが、空腹だったので食事を先にしたらすっかり忘れてしまった)、だいたいの様子はわかってしまうのだから。
さて、もちろん購入はしなかったPLAYSTATION 3。気になるスペックは、こんな感じだったっけ?
- プロセッサ…Cell Broadband Engine 3.2GHz
- GPU…nVIDIA RSX 500MHz
- サブCPU & GPU…EmotionEngine + GraphicsSynthesizer
- メインメモリ…XDR DRAM 256MB
- ビデオメモリ…GDDR3 SDRAM 256MB
- HDD…20GBまたは60GB
こんなところか。そうそう、Blu-rayディスクドライブ搭載とか、各種メモリカード対応とか、PS2メモリカードを使うには、別売品(周辺機器)を買い足さねばならないとか、他にも色々あったような気もするが、まぁいいか。購入意欲がわかないのは、価格設定云々よりも、PlayStation 2との互換性が気になるというのもある。当初の構想とは異なり、PlayStation 2の心臓部(頭脳部)であるEmotionEngineとGraphicsSynthesizerを搭載(現在は統合されて1チップ)したのだから、危うい互換性維持だったことは予想がつく。実際、調べてみると、気になるゲームソフトの互換性は以下のとおりだ。
- 「ヴァルキリープロファイル」PS用
ゲーム中のBGMや各種効果音が正常に再生されないことがある。 - 「ヴァルキリープロファイル2 -シルメリア-」PS2用
特定のムービー再生中に音声が正常に再生されないことがある。 - 「ラジアータ ストーリーズ」PS2用
ゲーム中、ムービーのBGMが正常に再生されないことがある。 - 「スターオーシャン Till the End of Time ディレクターズカット」PS2用
ゲーム中、ムービーの音声が正常に再生されないことがある。 - 「スターオーシャン Till the End of Time」PS2用
ゲーム中、ムービーの音声が正常に再生されないことがある。
戦闘終了後の画面が切り替わる際に画面が止まりゲーム進行に支障をきたすことがあります。
意図的に、選んだわけではない…はずがなく、意図的にトライエース作品ばかりを選んでみた結果である。ゲームとしての面白さは別にして、ゲーム製作技術の高いトライエースは、ハードを徹底的に叩くゲームプログラムを作成しているはずなので、互換性確認にはもってこいというわけである。その結果がこれ、であるので、やはりそうか…というのが正直な感想だ。
さらに、重要な互換性欠如の点としてあげておきたいのは、HDD必須のPlayStation 2ゲーム(代表作はFF XI)は、PLAYSTATION 3では見たい王…いや未対応であり、今後のシステムアップデートに委ねられていることである。こういうゲームこそ、本来、優先的に互換性を維持すべきではないかと思うのだが、どうもそういう発想ではなさそうだ。PlayStation 2では、意味があるかないかは賛否両論だと思うが、PlayStationゲームの解像度向上やポリゴンの品質向上といった「上位」互換機能が備わっていたが、PLAYSTATION 3ではそれもない。むしろ、互換性維持に汲々としているのが現状だろう。ソフトウェアの開発の遅れが指摘されて久しいが、こういうところに如実に表れているように思う。
というわけで、私はPLAYSTATION 3.1の登場まで待つことに…する?
> というわけで、私はPLAYSTATION 3.1の登場まで待つことに…する?
その昔、購入したNECのPC-98マシン(中古)にはWindows3.1がプリインストールされていましたが、すぐに削除してMS-DOSを入れてしまいました。
ソフト、ハードともに安定するまで待っていた方が良いのではないかと自分では思っています。・・・PLAYSTATION95とか?
投稿情報: 松本 | 2006/11/11 14:02
松本さん、コメントありがとうございます。
わかっていただける方にはわかっていただけますね(苦笑)。安定性という観点からすれば、PLAYSTATION NTの方がいいかもしれません。が、ソフトウェアの互換性という観点ではおっしゃるとおり95でしょうね。泥臭い手法で互換性を確保。名より実を取るという手法。SCEの偉い人はあまり好きではなさそうですが…。
さて、PLAYSTATION 3は、昨今プロセッサでは流行のデュアルコアなんですね。CellとEmotionEngineの混載型デュアルコアではありますし、狙ってデュアルコアになったわけではない。けれど、キャッチフレーズとしては往年のSEGAのように、32-bitプロセッサ2つで64-bit!なんてのもあったわけで…。とまぁこのくらいにしておきましょう。
DOSという単語が懐かしかったので、ついコマンドプロンプトをあけてしまいました。Vistaでも当然デフォルトで黒地に白文字。これが3D表示されても無意味ですが、それはそれで楽しきかな。
投稿情報: XWIN II | 2006/11/11 17:27
初めまして、いつも興味深く拝見しております。
SCEの互換性確認サイトによれば、PS2上で動かなかった、幾つかのソフトがPS3では正常に動作している様子。
逆にPS2では動いていた物に不具合が出ているみたいですね。
PS3でのPS1は、純粋なソフトウエアによるエミュレートとの事で、そこに興味があるボクとしては、不具合が少しづつ解消される様を楽しむべく、PS3が欲しいのですが、あいにく入手出来ませんでした。
今後ガンガン不具合が解消してしまうと、お楽しみが減ってなってしまうま…。
あとあれですね、PS1モードでは使われていないみたいですが、PS1相当のR3000(IOP)もPS2互換対策としてEE+GS搭載されているでしょうから、3CPUと言えなくもないですね。本当、サターン似ですよ。
投稿情報: Horii | 2006/11/13 06:14
どうも、Horiiさん。コメントありがとうございます。
なるほど、PS3におけるPS1は完全なる仮想マシン(ソフトウェア)として動作しているからOKで、PS2におけるPS1はGSによるハードウェアエミュレーションとして動作しているからBADってところでしょうか。これをPCに喩えるなら、PowerPCにおける仮想DOSマシンはOKだが、i386の仮想86モードにおけるDOSマシンはBADということで、まさにマシンパワーのなせるわざ(力技)といえますね。
Cellのパワーがいかほどかにもよりますが、完全なる仮想PS2がPS3上で作ることができるかが「焦点」ですね。
それから、仰せのとおり、私もSATURNの影を見る想いです。ハードウェアばかりが先行しすぎると、行き着く先がどうなるかを暗示しているようで、SCEにはもう一踏ん張りも二踏ん張りもしていただきたいところです。
では、今後とも、よろしくお願いいたします。
投稿情報: XWIN II | 2006/11/13 06:38