Windows 7のベータ版については、32-bit版、64-bit版のいずれもダウンロードしてDVD-Rに焼いてもあったのだが、いかんせん時間がなかったので手をつけられずにいた。ようやく今日、時間が若干取れたので、私のメインノートPC VAIO type Z(VGN-Z90US)にインストールしようと試みた。
だが、購入時よりHDDのパーティションを変更していなかったことから、CドライブとSドライブ(システム用)、そして不可視ドライブ(リカバリー領域)的な扱いの3つしかない。さすがに現在の環境に上書きする勇気はない…いやそこまで無謀ではないので、新たにパーティションを切ることにした。幸いにしてCドライブの終端に若干の空きがあったので、40GB超のパーティションを用意できたが、これがだめだったならおそらくインストールをやめただろう。若い頃ならいざ知らず、HDDの容量増大に伴う復旧時間の長さも伸びる一方なので、ちょっと試そうという気が起きないのである。もう一つの方法であるHDD換装についても、そこまでして……という思いが強い。もっとも大きな理由は、「現状で特に困っていない」ということなのだが。
さて、40GB超のパーティションを用意し、NTFSフォーマットで初期化を済ませて、早速、Windows 7のベータをインストール開始。問題は、32-bit版か64-bit版かというところだったが、どうせクリーンインストールするならと64-bit版で行くことにした。Windows 7 64-bit版ベータを焼いたDVD-Rを挿入し、再起動。BIOSの設定で、内蔵HDDよりもDVDドライブの軌道優先順位を先にしてあるので、画面表示に促されるようにスペースバーを押してDVD-Rよりブート。しばらくして、以下のような画面がお目見えする。
画面比率が800 x 600の解像度を1600 x 900に引き延ばして表示しているので、横長画面となっているが、そんなことは気にしない。Windows 7 ベータは日本語版であるため、インストールする言語は「日本語」しか選択できない。他は選択可能だが、キーボードの種類を「英語キーボード」に変更する以外はデフォルトのまま。「次へ」ボタンを押すと、
「今すぐインストール」とせっかちなメッセージ。これを押したら、有無をいわさずインストール開始というのではかなわない(そういった悪しきインストーラが多いのは事実)が、さすがはMicrosoft社。そういうふうにはならない。「今すぐインストール」を押すと、
このようにインストール場所の選択画面になる。仮に、パーティションが一つしかなかったとしても、次に示す使用許諾画面になるので、「ちょっと待ってよ」的なアクションをユーザに与える結果となっている。人によっては一手間余計と思うかもしれないが、取り返しがつかなくなるよりははるかにましである。インストーラを作成・設定するような方は、こういう点に十分注意して作成してほしい。と、余計な話はこのくらいにしてインストール場所の話に戻ると、先にふれたように新たに作成したパーティションを選択した。その昔は、論理ドライブにOSのインストールなどできなかったが、今やそんなのは関係ない。まったく問題なくインストール可能である。で、「次へ」ボタンを押すと、
いよいよインストールの開始である。全部で「ファイルをコピーしています」、「ファイルの展開中」、「機能のインストール中」、「更新プログラムのインストール中」、「インストールの最終処理の実行中」と5つのステップがあるが、インターネット接続を行っていないため、「更新プログラムのインストール中」はスキップされると予想される。とにかく、ひたすらDVD-Rからの断続的なコピーが続き、その後、「ファイルの展開中」に遷移してもDVDドライブへの断続的なアクセスは続く。ここは、パーセント表示がなされるので、概ねどのくらい進んでいるのかがわかるが、定時的に進むわけではないのであくまで目安に過ぎない。
そしていよいよ100パーセントになったかと思ったら、「機能のインストール中」がスキップされるように終わり(「ファイルの展開中」をしながらインス トールをしたのか、あるいは追加プログラムが一切ないのでスキップされたのか?)、「更新プログラムのインストール中」に移行。予想通り、しばらく時間が 経過したところで「インストールの最終処理の実行中」に遷移。ここでの作業中に、
画面解像度が1600 x 900に切り替わった。ここまで来ると、インストール作業も大詰めを迎えたという感じである。そして、
ユーザ名とパスワードの設定画面が登場。その後、基本的ないくつかの設定作業を経て、無事にインストールは終了である。インストールを開始してからほぼ20分ほど。クリーンインストールということもあるが、Windows Vistaのインストールよりも確実に速くなっているのは確かである。そう思いながら、デスクトップが出てくるのを待っていると、
おなじみのWindows 7ベータ版のデフォルトデスクトップが登場。このグッピーみたいな熱帯魚が泳ぐのが…、泳ぐのが……、って泳がないぢゃん。ちなみに右下のバルーンは、セキュリティソフトをインストールしていないよという警告なので、熱帯魚が泳がないのとは関係がない。いやな予感がする。これはG45内蔵グラフィックスが有効になったのでは!と確認してみると、
やっぱり、G45内蔵グラフィックスが有効になっていた。VAIO type Zのグラフィックス切り替えスイッチは、最初から「SPEED」側に設定しておいたのだが、GeForce 9300M GSは無視されたようである。よく見れば、切り替えスイッチのグリーンLEDも点灯していない。いきなり、魅力半減だ──というところで次回に続きます。
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