さてさて今回は、昔懐かしいゲームのベンチマークテストを2つ実行してみた。一つは、2003年(もう10年前になるのか)にリリースされた「ゆめりあベンチ」。「ゆめりあ」というPlayStation 2でリリースされた、コンシューマ向けゲームのキャラ等を使ったPC(Windows、Win32)用ベンチマークテスト。当blogにおいても過去記事「VAIO Z21(2011年夏モデル)、ゆめりあベンチマーク結果の怪」や「新VAIO Z(VPCZ1)使い始め ─Sandra GPU概要編…」、「VAIO type Z その8」と新マシンを導入する毎に、何だかんだで実行しているので今回もやってみたわけだ(ゆめりあ.こむ、まだ健在だったよ…)。
で、結果なのだが…。これまでで最低の4,977。しかし、カクカクどころではなくスムーズに動いていたので、桁の0が一つ足りないんじゃないかと思うほど。最近のVAIOノートと比べてみると、
- 43537……VAIO Z11(GeForce GT 330M)
- 43011……VAIO Z21(Radeon HD 6550M)+ Power Media Dock経由ディスプレイ
- 33167……VAIO Z21(Core i7-2620M iGPU)
- 21500……VAIO type Z(GeForce 9300M GS)
- 20170……VAIO Z21(Radeon HD 6550M)+ 本体ディスプレイ
- 4977……VAIO Duo 13 | red edition (Core i7-4650U iGPU)
検証できていないのであくまで想像に過ぎないが、この低成績はゆめりあベンチでかかる負荷が高くなく、必要最低限のリソースで実行していたからではないかと思われる。実際、実行中にはファンの風切り音がほとんど聞こえず、CPUクロックも2GHz台にとどまり、800MHz付近まで下がることも多かった。CPU内蔵グラフィックスは最低200MHz、最高1100MHz(1.10GHz)まで可変で動作するが、仮に200MHzで問題なく実行できるとシステム側で判断したとするなら、わざわざ高い実行クロックでぶん回す必要はなく、結果としてベンチマークテストの成績が低くなる。もし、この推測通りあるいはそれに近いものだとしたら、ベンチマークテストの存在意義自体が問われるようなものだろう。だが、そのような結果は処理に余裕のあるものだけで、まだまだ負荷がかかるようなものは全力で実行するようになる。
それがこの「タイムリープベンチ」だ。こちらも「ゆめりあベンチ」同様、長いおつきあいである。VAIO Duo 13 | red editionでは、
44FPSとなった。これはVAIO Z11(GeForce GT 330M)とほぼ同様であるが、プロセッサ内蔵グラフィックスの性能としてみれば、Sandy Bridgeを搭載したVAIO Z21の28FPSと比べればわかるように、実に19FPSもパフォーマンスアップが図られている。
65 FPS……VAIO Z21(Radeon HD 6550M)+ Power Media Dock経由ディスプレイ
56 FPS……VAIO Z21(Radeon HD 6550M)+ 本体ディスプレイ
48 FPS……VAIO Z11(GeForce GT 330M)
44 FPS……VAIO Duo 13 | red edition (Core i7-4650U iGPU)
28 FPS……VAIO Z21(Core i7-2620M iGPU)
18 FPS……VAIO type Z(GeForce 9300M GS)
なお、順序は逆だが設定はデフォルトで以下のとおり。
旧世代の外付けGPU搭載機に負けてはいるが、超低電圧プロセッサのCPU内蔵グラフィックスでこの性能をたたき出すことに大きな価値があるというものである。ゆめりあベンチと違って、こちらはフルパワーでのぞまなければならなかったことで、これまで本機では見(聞か)られなかったほどにファンがぶんぶん回り風切り音もVAIO Z21ほどではないが、それに近いほど五月蠅くなった。もしかしたら、Turboブースト時最高クロックに到達しているのではないかと、CPU-Zを起動してみると──
一時的ではあるが、上に示したようについに3.30GHz(測定誤差で3292.20MHz)実行が確認できた。湯水のように消費電力を気にせず使うことができれば、性能が上がるのは当たり前で、限られた中でどこまでできるかが本機の特徴であると感じつつ、今回はここまで。
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