今日は10月25日。秋葉原ではWindows 8 前夜祭などが行われる予定で深夜販売も行われるとのことだが、一週間前に「Windows 8 一般リリースまであと8日…」と書いたようにまったく私的にWindows 8については食指が動かない。タブレットモードに価値を見いだせないことが大きいが、使い勝手が悪くなってしまうということも要因の一つ。ファイルコピー速度やブート時間が速くなったといわれても、既にSSDとBIOS高速ブートを導入しているので、現在でもコールドスタート(電源ON起動)に5秒ほど、ファイルコピー速度もGBサイズ(クラス)のコピーを行うこともまれである(バックグラウンドコピー扱いでも負荷がかかりにくくなっているのが大きい)ので、本当に移行する価値を見いだすことが困難といえる状態なのだ。
加えて社においても、Windows 8 への開発シフトは「様子見モード」に入った。プレビュー版から数えても、導入してから半年ほど経過しているのだが、Apple然としたMicrosoft縛りが表われてくるに従い、XP → Vista と同様の 7 → 8 移行見送り感が社内で強まってきたからである。さらに、単にエンドユーザとして利用している大口の企業ユーザの主流は未だにWindows XPを利用しており、これからWindows 7 SP1へと移行する段階で、ユーザインタフェースが劇的に変わるWindows 8への移行は教育にコストがかかりすぎると敬遠気味である。
考えてみれば、Windows 8はアップグレード基調が当然のPC向けOSの歴史の中で、ロゥエンド方向への展開(Microsoft視点で見れば、いわゆるWindows CEクラスとの統合)を積極的に行った初めてのWindows OSであり、Windows RTとの親和性が重視されたユーザインタフェース = 低スペックなハードウェアでも動作可能──なので、初代Windows(16-bit版のタイリングウィンドウしかできなかったバージョン1.0x)もどきのような退化したものを採用したと見ることもできる。
まぁ、内部バージョンとしては互換性を考慮に入れメジャーナンバーは6のままという言い分を盲信する方は別にして、Windows 8はWindows NT 6.2であるわけで、推して知るべしとしつつ、今回はここまで。
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