今日(26日)は世界同時にWindows 8が正式にリリースされる日であるが、自宅用のPCに最新のWindowsを発売日までにインストール(あるいは購入)しなかったのは、実にWindows 1.01以来となる(あのWindows Millennium Editionすらお試しに入れたくらいだというのに)。まだ26日は終わっていないが、残る数時間でアップグレードないし新規インストールすることはないだろうから、ほぼ確定となる。正直、ここまで興味がないというのは自分自身も驚いていて、どうしてなんだろうと自問自答するほどだ(笑)。
一方、Microsoft社は必死だ。NHKニュースで武田アナが「Windows 95以来の刷新」というように、ユーザインタフェースを大きく変えざるを得ないほど、タブレット寄りに舵を切った。ただし、これまでのPCにWindows 8を入れてもタッチパネルになるわけではないと武田アナが注意を促したように(苦笑)、タッチパネルを搭載したPCでなければ、新たなユーザインタフェースを生(活)かすことは困難で、マウスのないウィンドウシステムを操作するのと同じようなもの(一応、Windowsは歴史的経緯からウィンドウをキーボードで操作することが最初のバージョンから可能)となる。だからこそ、アップグレード価格がとんでもなく安価になっているというわけだ(要するにハードウェアのサポートがなければ、Windows 8の革新とされる新ユーザインタフェースが使いにくいため)。
(C)NHK
私の場合、それだけではないのだが、とにかくWindows 8にはまったく食指が動かないまま。そんな中、今日の日中、秋葉原に出張で出かけた。
いたるところに──というわけではないが、目に付くところにはWindows 8と書かれたものが備え付けられていた。いつもは、萌えキャラなどが占有するところにもWindows 8の広告が出ており、商戦をまちぐるみで盛り上げようという意図は伝わってきた。
ほとんどすべてのPC系ショップではWindows 8を扱っていたが、日本マイクロソフトの社長さんが主張するほど売れているようには見えない。深夜販売限定として用意されたものも、日中まで引き延ばされているものもあり、好調なものとそうでないものがあるという判断もできるが、ま、在庫がどれほどあったかもわからない中、考えるだけ無駄だろう。明日からの土日で、それなりに売れていくとは思う…が。
販促(広告)車は目立っていた。目立っていたが、通行の邪魔でもあった。邪魔、といえば、日本マイクロソフトは愚かなことに、国内でWindows RT搭載のSurfaceを出さないようで、これは国内のPCメーカに対して遠慮している以外の理由はないが、相変わらずユーザの方を向いていない愚か者だと断言しておく。自らがWindows 8普及の邪魔をしているようでは、呆れてものが言えない…。
で、今日のやや遅い昼食は「アキバの老舗 かんだ食堂」(1958年(昭和33年))創業なので、飲食店として50年以上も営業していれば老舗です)。ここはサラリーマンには大変ありがたい店で、我が社の近くにあったらうれしいと店の前を通るといつも思うところ。今日はここで食べる予定ではなかったのだが、ま、そういうことで。当然といえば当然だが、まったくWindows 8とは無縁だった。
そして、かつてのPC(マイコン)の聖地である秋葉原のBIT-INNが入っていたラジオ会館跡地。そう、ここは8-bit時代の聖地であったことから、Windows 8に因み見ておこうと思った次第。建設工事は進んでおり、数年後には新たなビルがお目見えするだろう。それまでは、隣地の壁面が広告として利用され続ける。
そういえば、長い間秋葉原を彩っていた「石丸電気」がなくなって久しいが、赤と白の石丸は今は青が基調のエディオンとなっている。隣にLAOXやオノデンというそれなりの歴史を持つ名前も見えるが、栄枯盛衰、盛者必衰の理を表す──と800年ほど前から言われるように「続けること」の難しさを歩きながら思うのは、それだけ齢を重ねてきたからだろうかとちょっとおセンチに(苦微笑)。
最後に、これもWindows 8とは関係ない販促メイドさん。仕事とはいえ、相当大変だろうなぁといつも思ってしまうのだが、観光地のガイドさんのようなものとして見れば、嗚呼、こういうのもありなのかなと最近思うようになった。そんなこんなで小一時間ほどの散策を終え、再び仕事に戻った。といったところで、今回はここまで。
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