さて、毎日更新どころか週2~3回更新に成り下がりつつあるが、ご容赦願いたい。公が忙しいのは変わらないが、私生活でも色々なことがあったりで、blog更新まで手が回らないためである。とはいいながら、本当に寸暇の時までもがないわけではないので、やはり習慣の問題となるだろうか。フランスから帰国してそろそろ1か月にならんとしているが、欧州に出かけていた期間も三週間程度あったので、環境を戻すには倍の日程を要するという原理から逃れることができないのだ、と一人納得しつつ、今回もフランス旅行の話。
さて、季節的にも9月はフランス旅行にいい季節であるが、私が9月をターゲットとした理由はそれだけではない。9月は、ヨーロッパ文化遺産の日があり、一般的には9月の第三週の土日がそれにあたり、普段は中に入ることもままならないような所に入ることができるのだ(もちろん無料のところがほとんど)。
というわけで、今回はフランス上院(元老院。SANAT)議員にならなければ入れそうにないところ、つまりリュクサンブール宮殿の中に入ってきました的な話をおおくりしよう。
いきなりだが、既に建物内に入ってからの中庭を見た様子。フランス式庭園は好みの問題はあるだろうが、私は好きである。規模はヴェルサイユ宮殿に及ぶべくもないが、これがパリ市内にあることに意味がある。
宮殿、というだけあって、中は豪華の一点に尽きる。このシャンデリアも一吊いくらだろうかと考えてしまう貧乏根性がなさけないが、幕末にパリ万博に来た日本人が、殖産興業・富国強兵となる気持ちもわかろうというもの。迎賓館とかも、こういったファーストインプレッションがあったのだろうなぁと思うことしきり。
部屋の一つ一つの調度品とかも、まぁすごい。ただ、これはこういう所に飾られているから映えるのであって、私の部屋にやってきたとしたら輝きを失ってしまうだろうことは容易に想像がつく(笑)。普段から美的センスのかけらすらあるのかと自問自答してしまう私でも、この宮殿の美しさには素晴らしいと感じてしまうほど。
もちろん絵画もスーパー級(陳腐な表現ですいません)なものが、あちらこちらに飾られている。これは皇帝ナポレオン1世の肖像画。いやはや、映える映える。
ナポレオン1世の絵画の上には、このような皇帝を象徴する紋章とかがあったりして。感嘆とため息しか出なかったのは、もちろん私だけではなく、周りの人たちもそんな印象だった。
もちろん、迎賓館的な性格の部屋以外は、このように落ち着いた空間もある。とはいえ、何とも心憎いほどセンスがいい。私もこのような事務スペースを与えていただければ、もっと仕事がはかどるだろうと思いつつ、書類や書籍などに埋もれてしまうことは必至なので、案外、見た目は変わらないかも(苦笑)。
このスペースを横から見るとこんな感じ。どうやら、PCのOSはスクリーンセーバから察するにWindows XP Professionalであることがうかがえる。まだまだ、SANATでは現役なのだ、Windows XP。
こちらは打ち合わせスペースっぽい部屋。椅子の背もたれ部分に絵が刺繍で描かれているが、もちろん座ってしまえば見えなくなる。こういうところのお洒落具合もフランスっぽいとなるのだろうか。
そして場所は変わって、ここは室内植物園。いわゆる温室で、冬でも植物(花)を愛でることができるという贅沢を味わうための空間である。今の人からすれば大したことはないかもしれないが、当時としては総ガラス張りのこの植物園は驚嘆に値するものだったろう。
といったところで、今回はここまで。まだ、リュクサンブール宮殿内の議場とかをご案内していないので、次回はそれを予定。
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