先月(4月)21日より停止しているPlayStation Network(以下、PSN)。昨日(12日)で丸三週間停止したまま。改めてSCEは「“PlayStation Network”障害に関する最新情報」に追加情報を掲載。引用すると、
2011年5月12日 日本国内における“PlayStation Network”/“Qriocity”のサービス再開の進捗状況
“PlayStation Network”および“Qriocity”の障害が継続しており、誠に申し訳ありません。
先日の最新情報でお伝えしました通り、今後のサービス再開につきましては、お客様に対する安全性を確保した上で地域ごとに段階的に実施する予定です。
日本国内にて可能な限り早期にサービス再開ができるよう準備を進めておりますが、現在、より高度なセキュリティを実現し安全性を確実なものとするための検証を行っている段階です。サーバーは、より安全性の高い施設への移設を完了し、さらに暗号化の強化、新たなファイヤーウォールの増設など、お客様が安心して再び“PlayStation Network”と“Qriocity”をご利用いただくために、最大限の対応をしております。また、サイバー攻撃の早期発見を促す警告システムの導入やモニタリング、脆弱性の排除を目的としたシステムのアップグレードを施し、お客様の大切な個人情報を守るために情報管理を徹底するための体制を整えております。
お客様に対する安全確保を万全のものとするために、今しばらくの時間をいただくことになりますが、何卒ご理解くださいますようお願い申し上げます。最新情報につきましては、当サイトにて随時ご案内いたします。
お客様およびパートナー企業の皆様に、ご不便とご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。
ということで、5月1日に平井副社長(SCEとしては社長)がアナウンスした一週間以内の再開(つまりデッドラインは5月8日)の約束反故どころか、5月中の再開にも暗雲が漂いつつあるような表現も見え始めた。「今しばらくの時間をいただくことになりますが」とある「今しばらく」がいつまでなのか。これまで使われてきた「近日中」という表現よりも長いのは明らかで、このままいけば5月21日まで、つまり1か月以上再開できないという可能性も出てきた。
私的には、以前にも書いたように自身の資産(PSN経由での購入物)が閉鎖状態で何も出来ない状態が続いていることで損害を被っているので、一日だけでも再開してもらえればある程度の救済が可能となるので、言い方は悪いが再開した後にまたクラックされるなどしてPSNを停止せざるを得ない状態に追い込まれたとしても気にならない(SONYは大いに気にするところだが)。だが、「お客様が安心して再び“PlayStation Network”と“Qriocity”をご利用いただくため」というもっともらしい大義名分を掲げ、意図的に再開時期を遅らせている現状には憤りを感じている。つまり、お客様のため、といいつつ、実際には自身の保身のために再開を延期しているのはいかがなものか、という視点である。
以前に「ネットに尻尾を捕まれる面倒さ ── PlayStation Network障害の長期化から考える」にも書いたが、結局のところ、クラウド的なもの(ネットの向こう側にあるもの)というのは、こうも簡単に使えなくなってしまうと言うことを自覚するいい機会だったとなるのだろう。今回はここまで。
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