東日本大震災から今日で四週間。この間、地震、津波で大きな被害を受けたのは間違いないが、福島第一原発事故発生に伴う初動ミスとその後の対応のまずさから、我が国は被害者から加害者になりつつある。今朝(8日朝)のNHK BS1「おはよう世界」もとい「ワールドWave モーニング」で高橋弘行キャスターも述べていたように、世界の同情を受けることができる「期限」が迫っており、放射性物質を垂れ流し続ける厄介な国というイメージが定着しつつあるように私も思う。
大震災前から世界のニュースをなるべく視聴しようと心がけていた私であるが、大震災後は原発事故を世界各国はどう見ているかという視点でさらに注目するようになった。個人という単位でもそうだが、自分がいかなる立ち位置にあるかというのは自分自身の努力に関係なく第三者の評価で決まるものであり、それが集団となればなおのことである。我が国の情報発信が劣っていることは、国民性という視点からも語られる(阿吽の呼吸とか、言わずもがな…とか)が、文化の異なる相手に対してはそうも言っていられない。今回の原発事故については、我が国の国民の多くからも疑義が呈されていれば、文化圏の異なる所からでは何を況んや、であろう。
昨日深夜の地震に関する独ZDFの報道でも、我が国に派遣されている特派員からのレポートで「東京電力の言うことは信用できない。最初に地震が起こったときには何の問題もないとしていたが、これまで起こってきたことを見れば何が起こったかはわかる──」(意訳)のようなことを言っていたが、何事にも客観性を重んじるドイツ特異なもの、ではないだろう。既に国際的に我が国は信用できない国であり、原発事故も止められず放射性物質を垂れ流し続けるやっかいな国、なのだ。
近いうちに近隣諸国から義援金(補償金)よこせ、と言われる日もそう遠くはなさそうだ。
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