メキシコ湾原油流出事故が発生して、今日でちょうど1年になる。メキシコ湾海底で流出を続けた原油の量は推定500万バレル。北中米に深刻な影響を今も与えている事故だが、米ABCなどは事故発生からカウントダウンならぬカウントアップ、事故から今日で何日目、という感じでいつBP社が止めるのかというのを批判を交え、毎日これでもかと言うほどに徹底報道していたのを思い出す。
振り返って、我が国の原発事故。発生から1か月以上を経過し、おそらく原油流出事故よりも長く垂れ流し続けることが確実視されているが、我が国の報道ぶりは「水に流す」や「人の噂も75日」、「鬼畜米英」から舌の根も乾かぬうちに「ギブミーチョコレート」などといった日本人気質と言おうか、だんだんトーンダウンしているような印象を強く受ける。特に、収束までのロードマップを東京電力が提示したことが「区切り」的に扱われているような…。
原油流出事故一年と言うことで北米のニュースメディアではもちろん、メキシコ湾から遠く離れたフランスでも、今日はこんな感じで報道していた。
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現地レポートも。
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原油まみれの海岸。しばらく漁業どころではないのはもちろん、環境再生の道のりも遠い…。原発事故と言えば、チェルノブイリ原発事故も発生からもうすぐ25年。こちらも時間がかかっている…。
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