今朝(21日)のNHK BS1「World Waveモーニング」で、我が国が福島第一原発事故の処理において周辺国に断りなく勝手に汚染水を海洋に不法投棄した件について、国際法上は法令上の観点からは問題ないという見解に立った場合、これを逆手に取られはしないか的な話題が採り上げられ、大変興味深かった。
中国そして韓国では、両国合わせて沿岸に多くの原発が稼働あるいは建設中(予定も含む)だが、ここで福島第一原発事故レベルの事故が起これば、福島と違って偏西風という我が国側に流してくれる地球の自転によって発生する避けがたい影響により、海洋汚染はもちろん、放射性物質がやってくることは黄砂が降ってくることを見ても自明である。
我が国のように、周辺国に無断で汚染水を海洋投棄したり、あるいは放射性物質を長期間にわたって垂れ流し続ける状況が続くことは、我が国の国民はもちろんだが、周辺国が不安になるのは当たり前。しかもこれが不法行為でないとするなら、補償問題が起こるはずもなく、原因国にそれを求めることなどできはしない。つまり、起こってほしくはないが、仮に起こってしまい、それによる被害を受けたとしても誰も補償などしてくれないとなるのである。しかも人為的に垂れ流すことについて相談なしで行うことができるとなれば、どういうことが惹起されるか言を俟たない。
自分さえよければと言う我が国政府の対応は、将来に禍根をまた一つ残してしまった。そう思わずにはいられない…。
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