東急目黒線大岡山駅ホームからは、かつて富士山がよく見えたが、地下ホームになってからはほとんど、まったくといっていいほど見えなくなっている。裏技的にホームの端の端まで進んで、かつ、双眼鏡やカメラの望遠レンズを使ってようやく見えるという状況だが、かつてよく見えたという証拠は、大岡山駅に隣接する東工大から確認できる。
東工大の北と南をつなぐ橋(ゼンリンの電子地図で示すとここ)付近には上写真に示すような看板があり、ここが国交省関東地方整備局が示す「関東の富士見百景」に数えられている(もっとも地点名としての東京富士見坂というものは特定されているわけではなく、総称としてのもの。つまり、東工大のこの付近に公式名として富士見坂は存在しない)。ここからの眺めは、
このように、この付近では絶景のうちに入るものとなっている。今回は残念ながら富士山付近にだけ雲がかかっており、富士山そのものは見えなかった。
位置的には、右側の鉄塔と中央付近に見える巨大マンション(東急目黒線奥沢駅近にある東急奥沢社員アパート)の中程にある。ちょうどここだけ雲に隠されているのが残念…。
しかし、まぁ何というか「東京富士見坂」とは一体何であろうか。富士見坂という名称はそれこそたくさんあるのだが、この東工大内のようにそうでないところもある。単に富士山が見えるというだけでの富士見坂という意味なのだろうが、ちょっとした違和感を覚えつつ今回はここまで。
大岡山から緑が丘に抜ける道を跨ぐために高くなっている東工大のキャンパスを結びつける橋の上から富士山が見えるとは知りませんでした。冬季は見える確立が高いのですが寒さに弱いので見に行く勇気がありません。小生の自宅の付近も最近迄見ることが出来ましたが、JR武蔵小杉駅の開業を当て込んで高層マンションが林立し始めたので見ることが出来なくなり残念です。
投稿情報: 木造院電車両マニア | 2010/10/13 20:18
木造院電車両マニア様、コメントありがとうございます。
仰せの通り、最近の高層ビル群によって眺望が遮られてしまう例が多く、残念なことに「富士見坂」と名乗りながらまったく見えなくなってしまったところも少なくありません。
そういう中で、鉄道によって一定の距離長に障害物がない場所は貴重です。東急目黒線においては洗足駅~奥沢駅付近は直線かつ、富士山が見える方向なので、この東工大の高台のような場所からであれば絶景を味わうことが可能です。しかし、最近は線路上に東急病院などが建つことで、残された場所も失われつつあります。
投稿情報: XWIN II | 2010/10/16 10:03