世界最長となる鉄道トンネルが現地時間15日、貫通した。当blog記事「世界最長鉄道トンネル、もうすぐ貫通(スイス ゴッタルド基底トンネル)」でも概要は示しているが、予定通りの貫通となる。
貫通の様子は、地元スイスのSCHWEEIZER FERNSEHENからニュース映像より確認できるが、巨大なシールドマシンが最後の壁面を貫く様は圧巻である。全長約57キロメートルに及ぶ鉄道トンネル本坑は、まさにこのタイミングで貫かれたのだ。
かつてのトンネル工事は「発破」と共に貫通イヴェントという流れであったが、今日では活躍するのはシールドマシン。本工事においても主役はそれで、爆発とはまた違った「凄味」がある。貫通後は、噴煙を抑えるため放水され、その直後には上に示したようにスイス国旗などが踊り、貫通イヴェントが開始される。
そして、この手の工事はやはり「神頼み」も重要なポイント。これはトンネル工事の守護聖人ということで、貫通直後には感謝を捧げられていた。無事に貫通したことへの感謝と、まだまだ続く本工事に対するさらなる加護を、ということだろう。
というわけで、世界最長の鉄道トンネル「スイス ゴッタルド ベーストンネル(基底トンネル)」が貫通したことを祝いつつ、今回はここまで。
今日の日本の地下鉄工事でも使用されている尺取り虫の巨大なシールドにはダイヤモンドが使用されていると聞きましたが、鶴嘴とハッパの時代とは大違いで、工期も大幅に短縮されたと聞いております。
投稿情報: 木造院電車両マニア | 2010/10/16 23:50