先日、九品仏(浄真寺)内を散策していたところ、興味深いものを見つけた。
それは、東京都世田谷区(玉川公園管理事務所)が管理する鷺草園である(ゼンリンの電子地図で場所を示すとここ)。鷺草、というとこのあたりでは現在の東京都目黒区の一部にあたる衾村の名物であったものだが、明治以降の村境変更等によって現在は世田谷区内に異動している(今では世田谷区の花という位置づけでもある)。その名残(残滓)というべきものが、この鷺草園となるのだろう。
面白いのは、寺社境内に区(行政)の管理するこのような施設があるというだけでなく、説明板がなければまったくそう見えないことにもある。わざわざ景観をぶちこわしているという自覚を持たない看板が氾濫する中で、こういう控えめな表現は好感が持てた。そうそう。肝心の鷺草だが、季節は7~8月であることから、まったく見ることはできず仕舞い。
といったところで、今回はここまで。
最近は足を伸ばしたことがありませんが、三体毎に仏像が安置されている三つの伽藍の後ろに土塁が残って居り。ここが奥沢城であった痕跡がありましたが、現況は知りません。墓地のある所は昭和15/6年頃は池がありボートで遊んだことを記憶しております。
投稿情報: 木造院電車両マニア | 2010/10/16 23:45
木造院電車両マニア様、コメントありがとうございます。
先日、浄真寺に出かけた際、奥沢城跡(土塁)を確認してまいりましたが、まだまだ健在です。そうそうこの部分は弄るところでないと思うので、今後もしばらくの間は残り続けることでしょう。
いわゆる九品仏池は、戦後に埋め立てられ住宅地になっています。こちらも先日、見てきました。機会があれば採り上げてみようかと考えています。
投稿情報: XWIN II | 2010/10/19 12:53
奥沢城の土塁が残っていたとは喜びに堪えません。毎日郵便受けに投げ込まれる大量のチラシを見て宅地や墓地の造成が盛んですので心配しておりました。文化遺産は少しでも保存されることを切望して止みません。
投稿情報: 木造院電車両マニア | 2010/10/19 20:32