これまでパリには公私ともに10回程度出かけているが、昨年9月の仕事から私用にかけての滞在が最も長いものだった。そのとき、いくつかパリの歴史に関する本を購入してきたが、いかんせんフランス語で書かれているので、どうしても選択肢が文章中心のものではなく図や写真が中心のものを選択せざるを得なかった。しかし、諦めた本のうちの一つが邦訳されるという情報を耳にし、待っていた書籍。それが
「図説 パリの街路歴史物語」(原著名:PETITE ET GRANDE HISTORIE DES RUES DE PARIS。原著者:Bernard Stéphane)の上下巻である。原著は2000年11月に刊行されたものだが、邦訳書のオビにも記してあるように「フィガロ」の連載記事だったものが最初なので、今から12年以上前の内容である。
だが、内容は歴史記述が中心なのであまり古さは感じない。そして今更だが、この知見を得てからパリを散策したかったとも思う。そう思うと、この本の欠点が露わになるのだが、大変残念なことに本書には
街路がどこなのかという地図がまったくない
のである。パリに明るい人でも、いきなり街路名を出されてそれがどの通りなのかというのを知る人は多くないが、ましてや我が国においては圧倒的少数派だろう。せっかく邦訳するのだから、その街路がパリのどこに位置するのか。せっかく区毎に編集し直したのだから、もう一手間掛けてほしかった。
とまぁ、こんな印象を持ってしまったので、パリの地図を横に置きながら本書を読んでいる。といったところで、今回はここまで。
ミシュラン社のパリ案内で歴史的な建物と通りの物語を紹介した本を持っていますが、何時も商用でゆっくり散策する暇がなくこの年になってしまいました。2000年以上古い歴史を持つ都市ですのでその内容もリッチです。そのうちそのうちと先送りしているうちにチャンスを失いました。体力があるうちに旅行を楽しむことお勧めします。
投稿情報: 木造院電車両マニア | 2010/07/30 09:16
木造院電車両マニア様、コメントありがとうございます&遅れて申し訳ございません。
>体力があるうちに旅行を楽しむことお勧めします。
↑
人生の大先輩のお言葉を胸に刻み、仕事だけでなく楽しむことも実践していきたいと改めていきたいと考えました。とはいえ、なかなかそれができないのも事実なんですが…。
投稿情報: XWIN II | 2010/08/10 19:47