ついに、手持ちのPHSを機種変しました。第三世代のW-ZERO3シリーズ「Advanced/W-ZERO3 [es]」こと、「WS011SH」です。機種変はほぼ1年8か月ぶりですが、この間、W-ZERO3シリーズには心惹かれるものがありました。しかし、初代はPDAもどきであること、二代目は電話としては中途半端な大きさであること、等などの理由によって、ずっと見送ってきました。そして、三代目となる今回、ついに踏み切ることにしたのです。
ちなみに私のPHS遍歴は、次のとおりです。
2001年10月 … TDK RH2000P
2002年1月 … 本多エレクトロン AH-G10
2002年10月 … NECインフロンティア AH-N401C
2003年4月 … 日本無線 AH-J3002V
2005年11月 … 京セラ WX310K
2007年7月 … シャープ WS011SH
以上のとおり、PHSの歴史12年程の約半分程度を経験したのみで、しかも通話端末ではわずか4年ちょっと。使用歴の長さを誇るようなレベルではありません。初めてのPHS端末となるTDK RH2000Pは、初のCompactFlash TYPE I対応のデータ通信カードで、主にPDAの通信手段として導入しました。
この頃は、ちょうどAirH"(現 AIR EDGE)のデータ定額が始まった頃で、通話機能としてよりも無線移動体通信を安価に実現するために導入しました。当初は、PCカード(TYPE IまたはII)のみであり、ノートPCで使えてもPDA等で使えなければ魅力半減ということで見送っていたのですが、CompactFlash TYPE I(PCカードとしての利用も可能)対応のTDK RH2000Pが登場し、すぐさま導入したのでした。
ただ、出始めの頃というのは、様々な仕様変更等があるものです。TDK RH2000Pの登場後、すぐに4倍速(4x)がデータ定額で新たにサポートされ、TDK RH2000Pが4xをサポートしていないことに失望し、PCカードサイズではありましたが、4xをサポートした本多エレクトロン(当時。現 ネットインデックス)のAH-G10に乗り換えました。まだまだブロードバンドが普及していると言えない中では、128kbps(理論値)というスピードは侮れないもので、PDAの利用限界に悩んでいたこともあって、AH-G10とノートPC(SONY VAIO U1)の組み合わせで主に利用しました。
その後、4xをサポートしたCompactFlashタイプ(PCカードとしての利用も可)のNECインフロンティア AH-N401Cが登場したことで、これに乗り換え。これで安定するかに思えたデータ通信カードかと思いましたが、私自身のPDAの利用率低下もあって、ほとんどPCカード形態で使っており、結果的に機種変した意味は大したものでなくなり、わずか半年後に登場したAirH" PHONEに対応した日本無線 AH-J3002Vに乗り換えたのです。
今、わざわざAirH" PHONEとは名乗っていませんが、当時(2003年)は通話機能としてのPHSとデータ定額としてのAirH"は別々で、このAH-J3002V(及びAH-J3001V)が初めてこの両方を持ちました。それまでの私は、データ通信カードと携帯電話をそれぞれ持っていたのですが、これにより端末をひとまとめにできることや、PHSのみの一回線契約にすることによる通信料金低減という二つのメリットを活かすため、これに機種変したのでした。
しかし、初めてのAirH" PHONE、というだけではないのですが、長期凋落傾向にあったPHSだけあって、まったく携帯電話と比べていまいちなことが多かったのには辟易しました。ですが、他に選択肢もないため、我慢して使っていました。データ通信としての利用も想定していたのですが、必要最低限のレベルであったものの、AH-J3002Vでインターネットに接続できたことで中途半端なPDAはほとんど使わなくなっていました。一方、PCの方は、この頃から光ケーブルを導入していたこともあり、たったの128kbpsあるいは256kbps程度ではお話しにならない(あまりに体感で差がありすぎストレスが溜まる)ため、データ通信カードの代用としての利用はなくなりました。
このような状況だったため、導入当初には思ってもいなかったほど、長期間(2年半以上)使用することとなり、さすがにぼろぼろ直前まで使い倒したタイミングで、いわゆる京ぽん2(京セラ WX310K)に乗り換えたのでした。
WX310Kに機種変したものの、その理由が前機種の耐用限界に近付いたことであり、自ら積極的に機種変したわけではないので、利用状況はかわるものではありませんでした。ただ、気になっていたものはありました。それは、初代W-ZERO3(WS003SH)でした。PDAに通信機能を持たせたものは、私自身経験し、そしてその限界を知って使用をやめた経過があったわけですが、W-ZERO3はPHS(AirH" PHONE)にPDA機能を持たせる、いわゆるスマートフォンという形態だったため、再びこの手のものを使ってみようかという気になっていたのです。
ですが、現物を見てさわって試して、時期尚早だと判断しました。それは、スマートフォンというよりはPDAでしかないように見えたからでした。明らかに電話とはいえない大きさ、そして重さ。おそらく、PDAを使っていた頃であれば、すぐさま購入したとは思いますが、PDAに失望していた私にとって、単にPDAに電話機能がくっついただけのW-ZERO3は興味を引く対象であったものの、実際に購入して使おうとは思わなかったのです。
その後、後継となるW-ZERO3 [es](WS007SH)が出ましたが、これは初代W-ZERO3よりも魅力は薄く感じました。サイズは小さくなったものの、結果としてPDAとしての使い勝手の多くを失い、一方PHSとしての機能(というよりは操作性か)は増やしたものの、どっちつかずの中途半端なものとなってしまったからです。確かに、サイズは初代W-ZERO3よりは小さくなりましたが、前がPDAサイズだっただけで、電話としてみれば、かなり大きな手の方を除けば、まだまだ握りにくい大きなものでした。あまり試したことはないので、本当は使い勝手がいいのかもしれませんが、私は入口の部分、つまりサイズだけでこれを敬遠したのでした。
そして、ようやく三代目の「Advanced/W-ZERO3 [es]」(WS011SH)。サイズもようやく電話として許容できること、そして使用していたWX310Kのへたりが気になってきていたこと、この2点の理由に加え、予約しなくてもすぐ購入できるという製品の潤沢さにより、踏み切ったのでした。
私のPHS遍歴を語っただけですが、例によって長くなったので(苦笑)、私なりの使用感は次回以降にする予定です。あしからず。
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