Advanced/W-ZERO3 [es]を持ち歩いて三日目となるが、まだ携帯電話的な使い方しかしていない。Webブラウザを起動はしたが、じっくり見るようなことはしていない。理由は、そんな暇がなかなかとれないためである。帰宅してしまえば、わざわざAdvanced/W-ZERO3 [es]でWebブラウズする必要はないし、通勤途中も電波の拾い方が今一つなので、専ら読書にあてている。なので、Advanced/W-ZERO3 [es]に機種変した価値は、今のところまったくないといった状況である。
主に使う電話とメール。電話機能については、大きな不満はない。PHSならではの明瞭な音声は、携帯電話と比べて大きなアドヴァンテージであることに変わりはなく、留守録で録音された音声も、非常に聞きやすい。無論、電波状況の悪いところではいかんともし難いシーンはあるが、それは携帯電話でも同じことである。
だが、メールはPCのメーラと比べ劣るのは仕方ない(本音を言えば、Windows Mobile 6を搭載しているのだから、もう少し何とかならないか…)としても、あまりにひどいのは、W-ZERO3メールである。前々回(一日目)にも記したように、勝手に自己主張文字列を文末に突っ込むというくらい、己の存在を世に知らしめたいという意欲の割には、あまりに低機能である。使い勝手が良ければ、開発者の心意気に敬意を表して文字列を入れておいてあげようという気にもなるが(実際は気になるだけで、たぶん消すことに変わりはないだろう)、以前使っていたWX310のメーラよりも劣るというのはいかがなものか。
もっとも取扱説明書では、メールに最も多くページが割かれている(全438ページ中、103ページ)。そのうち、W-ZERO3メールの解説は41ページ。しかし、機能説明というよりは、単なる網羅列でページの使い方ももったいない。そのうちのそのうちとなるが、設定やらで半分近くを占めるので、むしろたったそれだけとしか言いようがなくなる。多機能がいいわけではないが、貧弱なのも困ったもので本当にバージョン2.0かと疑ってしまう(その前のバージョンはどうだったのだろうか?)。
機能が足りない分を使い勝手でフォロゥできればいいが、それも望めない。当たり前のことをするにも携帯電話(PHS)のメーラ操作より劣っていては、せっかくのWindows Mobile搭載の意味がない。PDAライクで使うとしても、使いたくもないOutlookの方がまだましと思ってしまう時点で救われないW-ZERO3メール。ハードウェアを作るのがうまいのは認めるが、ソフトウェア(を構成するUIと言ってもいい)を作るレベルはあまりにも低すぎる。それがシャープなのだろうが…。
愚痴になってしまったが、サイズが携帯電話サイズになっても、同様に使えないのでは意味がない。らくらくホン的に通話しかしないのなら、そんなことはお構いなしだが、それではAdvanced/W-ZERO3 [es]にする意味はない(苦笑)。なので、携帯電話的な使い方は諦め、明日以降はPDAライクで使っていこうと思う。そんなわけで、三日目にして軽い失望を覚えつつあるAdvanced/W-ZERO3 [es]である。
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