日本時間1日午前7時、ついにギリシャがIMFに対して期限までに債務を返済できず、ついに債務「延滞」国になることがほぼ確定した。ここ数年のいわゆる「ギリシャ問題」は、最悪の結果を迎えたと言えるだろう。そもそもこうなったのは、政府による債務隠しであるが、自政権や自陣営の利益誘導型政治を行ってきた結果によるものであり、明日は我が身だと感じざるを得なくもある。
もちろん、我が国とギリシャでは経済の「中身」が大きく異なっており、加えて通貨等を他国と統合運用しているわけでもないので、こういうケースがそのままあてはまるものではない。だが、経済規模を拡大していく路線を続けていけば、いずれ危うくなるのはもちろん、急激に進む超高齢化社会においては、今のままでは「破綻」の規模はギリシャ等の比ではない。
まぁその前に、EU内にはギリシャのような危ない、いや危なそうな国がいくつかあり、そちらがどうなっていくのか、というのもある。EUの理想(欧州統合)を取るのか、それとも単に経済圏レベルに戻っていくのか。ダメだから切り捨てとしたら、EUはメジャーとマイナーのように統合の中で分断が進行していくだろう。そうなれば、何のための統合なのかという疑問も、今まで以上に噴出する。
言い方は悪いが、とりあえずギリシャは返済期限に借金を返せなかったことは事実で、これからどうなっていくのか。来週中までには結論が出るだろうと見つつ、今回はここまで。
2015/7/1 7:35 追記
IMFラガルド専務理事がギリシャを債務延滞と認定。
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