一昨日(12日)の第96回全国高校野球選手権大会1回戦、大垣日大(岐阜県)と藤代(茨城)の試合は8点差を逆転するという凄まじいものだった。当初は、最多得点差での逆転とされていたが、すぐに過去記録からタイ記録だと訂正されたものの、8点差の逆転はそうそうあるものではない。
そのタイ記録とは、第79回大会1回戦の市立船橋(千葉県)と文徳(熊本県)の試合。3回表まで1-9の8点差だったものを6回裏に一挙10点を入れて逆転勝ちした。
8点差といえば、先月(7月)の石川県地方予選決勝の星稜と小松大谷の試合を思い起こすが、9回表まで0-8で負けていたものを9回裏で一挙9点を入れてのサヨナラ勝ち。
だが、地方大会では100点以上点が入るスコアもあるわけで、大逆転は知られているところでは、2002年(平成14年)の大分県地方大会2回戦の中津北と緒方工の9点差。しかも9回ツーアウトランナーなしからの大逆転。
しかし、上には上があるもので我が国のプロ野球では、10点差の大逆転が3試合もある。試合数が多いので、様々な記録が打ち立てられる可能性は高いが、それでも過去3試合もあるのは驚きだ。
1949年(昭和24年)10月2日、京都衣笠球場での試合。大映も大陽も現在は存在しないチームだが、大映は現在のロッテに続き、大陽は現在のDeNAに連なる。10点差からのきれいな釣り銭なしのサヨナラ勝ち。
続いて、1951年(昭和26年)5月19日大分球場での試合。松竹は対戦相手の大洋と合併して、大洋松竹ロビンスとなった後、大洋ホエールズに戻り、現在のDeNAベイスターズとなる。大差からの大逆転は裏の攻撃がほとんどだが、唯一と言っていい表の攻撃での逆転。
最後の10点差逆転は、1993年(平成5年)6月5日藤井寺球場での試合は、延長戦での大逆転。負けた方のショックは大きい。この10点差大逆転に共通するのは、狭い球場であることに加え、大逆転する側に長距離砲を備えた強力打線が存在するということだ。
で、大逆転ではないが、先ほどふれた100点差以上の試合。1998年(平成10年)、青森県地方予選2回戦。1回コールドでもいいほどだが、7回コールドまでやらせるというのもどうかな…と思いつつ、今回はここまで。
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