今月に入って、様々な噂が飛び交っていたSONYのPC事業譲渡問題に、ついに決着がついた。今月6日のSONYと日本産業パートナーズ株式会社のニュースリリース(報道資料)「PC事業の譲渡に関する意向確認書の締結について」によれば、SONYから日本産業パートナーズにPC事業が譲渡され、今後設立される新会社に移行するとのこと。1996年のVAIO誕生から18年。私自身、初代VAIO 505以来、VAIO Duo 13 | red editionに至るまで10機種以上のVAIOノートを使ってきた者としては、ついに終わったかという感慨が深い。
実際にはVAIOは終わってはいないのだが、SONYのVAIOは終わりである。これは、ThinkPadは終わっていないが、IBMのThinkPadは終わったというのと同じ感覚である。DNAは他社に引き継がれるのだろうが、私にとってはそう単純なものではない。おそらく、もうVAIOブランドのPCは余程のことがない限り、購入することはないと思う(尖ったMobile PCが出てくれば別)。
まぁ端的に言って、これまではPCを必要としない人たちまで無理矢理、止む無く使わされていた感があって、最近のタブレットやスマートフォンなどによってコンテンツを消費するだけの人が移行しただけ。車に喩えれば、軽自動車で十分という人たちが普通車に手を出さなくなったようなものであって、ようやく不幸な(たかだかネットの情報を見たり、メール交換等をするだけなのにPCを使わされてきた)人たちが減ってきたということだろう。本当に誰もがPC(Windows)やMacを必要とするわけではないのだ。
そう、今までがおかしかったのだ。そういう中、今回SONYはVAIO事業をすべて手放す選択を採った。正直、遅すぎるというのが偽らざる私の気持ちであるが、一方でSONYのVAIOが終わってしまうという悲しさもある。単純に白黒つかないのが、齢を重ねてきたのだなと思いつつ、今回はここまで。ふぅ。
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