Kindle Fire HDX 8.9を利用し始めて5日。まだまだ使い込んでいるとはとても言える状況ではないが、最初の印象についてあれこれ書いていこう。
まず、iPad Airを買ったばかりなのに、どうしてKindle Fire HDX 8.9を入手しようと考えたのか。この点から説明していくと、第一に
「Kindle本を気持ちよく読みたい」
という欲求から、となる。Kindle PaperwhiteとKindleアプリ(iOSでもAndriodでもいい)の両方を使っていればご存じのように、Kindle PaperwhiteにできてKindleアプリではできないものがいくつもある。これは、Kindleを販売するための当然の制限(戦略)であって、このこと自体、amazonに対してどうこう言うものではない。だが、Kindle PaperwhiteにできてKindle Fire HDX 8.9にできないもの、あるいはあまりに使い勝手がかけ離れているものがあったとすれば……。
もちろん、Kindle PaperwhiteはKindle本を読むのにほぼ特化しており、Kindle Fire HDX 8.9はそれ以外にも音楽やビデオなど様々なコンテンツにも対応しているので、画面比率が4:3ではなく16:10を選択したのはよくわかる。だが、やはり縦長(あるいは横長)だとリフロー型であっても読みにくく感じてしまう。ましてや固定型であれば、一般的な書籍は4:3に近い縦横比であることから、リフロー型以上に読みにくくなる。まぁ、このあたりは慣れの問題であるが…。
また、画面設定などをどうにかすれば改善する可能性がないではないが、液晶パネルを通しての文字の読みやすさは、Kindle PaperwhiteのE Inkは別にして、iPad AirとKindle Fire HDX 8.9とでは、こちらもiPad Airに軍配が上がる。どういう液晶パネルが好みなのか、という嗜好の問題であって個人差があるのは当然だが、そうはいっても使っているのは私自身であって、客観評価など意味はない。
さて、Kindle PaperwhiteにできてKindle Fire HDX 8.9にできないもの。私が気付いていないものも多くあるだろうが、今のところ「何でこれできないの?」の最たるものは何という名前か知らないが、これ(ページ移動するとき、スライダーを動かすとページイメージが追随して表示される機能)である。
反応速度が遅いE InkのKindle Paperwhiteですらできているのに、それより速い(液晶パネルはもちろんプロセッサ性能やメモリ速度においても)Kindle Fire HDX 8.9でできないのは、手抜き以外の何物でもない。Kindleを名乗る以上、このあたりの使い勝手は同等、あるいはそれ以上を期待してしまうが、見事に裏切られたといったところだ(苦笑)。ちなみにKindle Fire HDX 8.9は先代Kindle Paperwhiteと同様の
単にスライダーが出るだけで、ページイメージが出ないものとなっている(がっかり)。
このあたりはソフトウェアのバージョンアップでどうとでもなるので、amazonに期待しつつ、今回はここまで。
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