Microsoft社は現地時間21日、「Microsoft unveils Xbox One: the ultimate all-in-one home entertainment system」とプレスリリースを発し、新しいゲームプラットホーム「Xbox One」を発表した。「Xbox」、「Xbox 360」に続くものだが、ハードウェア・ソフトウェアレベルでの互換性はない。SONYもPlayStation 4において過去との互換性を絶っているが、エミュレーションとしての対応という流れであるのだろう。
ゲームプラットホームというよりも、最初に「TV on Xbox One」があげられているようにホームエンターテインメントを目指しているようで、ゲームの紹介はそれらの後となっている。我が国ではまったく振るわない「Xbox 360」だが、北米市場においてはまだまだ有力である。しかし、据え置き型ゲームプラットホームは前(今)世代から言われているようにゲームだけでは生き残りを図ることが難しいということで、様々なことができると喧伝せざるを得ない。
しかし、Xbox 360が当初HD DVDドライブを採用したにもかかわらず、まったく普及する見込みもなく旗振り役の東芝が撤退してしまう(当blog内参考記事「さらば? HD DVD」)という悲劇を体験し、今後はすべてネットワーク配信だとしたものの、さすがに光学ドライブ非搭載とはいかなかったようだ。非搭載によって、それが弱点となるのを恐れたのは言うまでもない。それがライバルSONYのBlu-ray Disc ドライブだったとしても。
というわけで、360からOneへ。当面気がかりなのは、北米圏でのサーヴィスが我が国向けにローカライズされて提供されるかどうかだろう。世界に向けて大きく広がっていながら、個を中心とする世界でもあるので、ユーザに人一倍密着したサーヴィスが展開される。Kinectのような言語を必要としないものは世界共通で行けるが(それでも細かい部分での作法の違いはあるけれど)、Apple社のiOSにおけるSiriのような展開はローカライズに大きなコストがかかる。我が国におけるXbox 360の普及具合を見るとそのことが心配である──いや、それ以前に我が国にXbox Oneがリリースされるかどうかという方が心配か(苦笑)。
翌日の追記:我が国でも発売と発表あった。まずは一安心。
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