Intel社は、現地時間8日「New Intel® Itanium® Processor 9500 Delivers Breakthrough Capabilities for Mission-Critical Computing」とプレスリリースを発し、Itanium 9500シリーズを発表した。2010年4月発表のItanium 9300シリーズの後継に位置づけられ、8コア、動作クロック2.53GHz、ラストレベルキャッシュメモリ32MB(いずれもItaniumシリーズ最大・最多のもの)の基本スペックを持つ。また、新たなマイクロアーキテクチャを採用しており、ハードウェア性能としてはItanium 9300シリーズの2.4倍を達成したとする。これにより、パフォーマンス面でXeonに拮抗するかは何とも言えないが、ミッションクリティカルなシーンではXeonプラットホームよりは優れているので、とまぁこの辺にとどめておこう。
製造プロセスルールは32nm、とIvy Bridge系の一世代前でありながらトランジスタ数は31億ととんでもない数。ダイサイズは推して知るべしで、エンタープライズサーバ様に相応しいといえる(大半がキャッシュメモリで占められているのはダイをご覧いただければいわずもがな)。
とはいえ、IA-64の将来はあっても未来があるといいにくいのが、Itaniumの辛いところ。エンタープライズを標榜しながらOracleなどは撤退し、本当にスキマというか濃いぃ部分に特化したものとなってしまった。だが、正直言って2012年にもなって、まだまだ新マイクロアーキテクチャをひっさげて新シリーズが出るとは、20世紀末には思っていなかった。粘着質なIntel社らしいと感慨を覚えつつ、今回はここまで。
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