昨日(28日)購入して行ったこと。それは充電である。最初からそれなりにはバッテリに充電されてはいるが、様々な作業を行う過程で心許ないのは確かである。Nintendo 3DS LLにはACアダプタが同梱されておらず別売であるので、初めて購入される方は合わせて購入しなければならない。このあたりはPlayStation Vitaにおいて事実上必須であるメモリカードが同梱されていないのと同じ(Nintendo 3DS LLにはメモリカードは添付)だが、見かけ上のコストを下げるだけでしかないセコい商法は勘弁願いたい。
さて、それはともかく、私にとって2代目の3DS系ハードウェアであるので、最初に行わなければならないこと。それは初代3DSから3DS LLへのデータ及び環境移行である。PlayStation系も既にPSNで紐づけられており、PSPやVita間で安易にデータ移行ができないようになっているが、いよいよ任天堂も同じようなシフトをとってきている。つまり、データ移行を行うにはインターネット経由で(おそらく)アクティベーションのようなことを行った後でないと、まったく使い物にならないからである。無論、これまでNintendo e-shopをはじめとする一切のインターネット経由でのデータ交換は行わず、以降も行う気がないのなら、スタンドアローン機として利用はできる。だが、そうでないのなら、当たり前のようにインターネット接続が求められ、かつ認証作業が行われるようになる。様々な理由があるから仕方がないとはいえるが、こういったことに不慣れな人達からは面倒な作業としかうつらないだろう。
初代3DSから3DSLLへのデータ移行は、まず最初に「本体の更新」ことファームウェアのバージョンアップから行わなければならない。初代3DSについてはわかるが、購入したばかりの3DS LLでも必要なことにひっかかりを覚えるが、機器認証作業を同時に行わせ、不正なファームウェアを搭載したハードウェアを廃する狙いがあるのかもしれない。何にしても、初代3DSと3DS LLのファームウェアアップデートを行った上で、ようやくデータ移行作業が始まる。(もちろん、基本的なセットアップ作業=インターネット接続等の設定は終えた状態ではある。)
そして肝心の移行作業は、いわゆるPeer to Peerで無線LAN経由で行われる。しかし、大したデータ量でなくてもこれにやたらと時間がかかる。私の場合、ゲームアプリケーションはないに等しく、セーブデータも同様。SDカードの使用領域はそれを物語るほどだが、どうやら本体に記録されている様々な情報が異動するようで、日時が合っていなかった初代3DSの日時にせっかく合わせた3DS LLの日時が上書きされたことからもうかがえるだろう。おおよそ30分ほど移行作業に要した。これにアプリケーションデータが加わると、どのくらい時間がかかるのかは何とも言いようがない。(なお、この時にピクミンがファイルコピーのアニメーションっぽい演出があるが、時間がかかりすぎる作業だけに不要と感じた。)
無事にデータ移行が終われば、3DS LLでようやくゲームプレイと相成る。早速、ファイヤーエムブレム覚醒をセットして開始すると──
何、この字の汚さ! ジャギーだらけぢゃん!!
という第一印象。それはそうだろう。もともと解像度が低いものをそのまま画面サイズのみ1.9倍(縦横1辺の長さでいえば1.4倍)しただけなので、1ドット(ピクセル)は否応なく大きくなる。加えて、アンチエイリアスを行うことがドットサイズが大きくなることで、却って汚く見えてしまうのだ(個人差あり)。もともと初代3DSの画面表示がきれいだとお世辞にも言えず、Vitaとの比較はいじめでしかないのだから、画面サイズのみの拡大は汚れを際立たせる効果しか働かない。さらに個体差があるかどうかは知らないが、液晶が黄色がかる状態に拍車がかかり、初代3DSと3DS LLと並べてしまうと、初代3DSの液晶パネルってこんなにきれいだったっけ?と錯覚してしまうほど。データ移行してしまったので悔いしか残らないが、3DSゲームは3DS LLよりも3DSでプレイした方がいいと画面表示からは思えた。ただし、全体の操作系はさすがに初代の後を継ぐだけあって、画面の汚ささえ我慢できれば、初代3DSよりもプレイ感はいいと断言できる。
そしてそもそもの大目的であるDS・DSi系についてはポケモンでプレイ感を確認。3DS LLの画面サイズ拡大の恩恵はここにきわまる、二つの意味で。一つ目は等倍のドットバイドット。画面周囲が解像度の関係から黒く(使用されない)なってしまうのは仕方がないが、初代3DSのような残念感は少ない。画面表示サイズで見れば、ようやく3DS LLになってDSやDSiと同程度まで大きくなったからである。そして二つ目は、画面サイズに合わせてしまうと3DSよりも輪をかけて3DS LLでは汚く見苦しくなる。3DSソフトにおいて、3DS LLで汚く見えてしまうのだからドット補完の状態では悪化するのはわかりきったこと。感じ方は個人差があるが、私は二度とこの設定を使うことはないとこれまた断言できるほど、だ。
といったところで、今回はここまで。
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