今回は、池上電気鉄道が五反田駅乗り入れの際、当初計画では蒲田駅接続のように地上駅であったものが、山手線を乗り越えてさらに先に進まんと高架線上に計画変更した図の一部を示す。
これに色をつけてみたのが、次の図。
赤い方が変更前、緑色が変更後。左に見える道路は、現在の山手通り(環状6号線)で「沖工場」と書かれているあたりに大崎広小路駅が位置する。線路敷設位置が変わるのは上記部分だけだが、五反田駅を高架化し、山手線を乗り越える勾配を確保するため、桐ヶ谷(現在は廃止。大崎広小路~戸越銀座間にあった)駅を過ぎたあたりから徐々にかさ上げし、地上駅の予定だった大崎広小路駅を高架駅としたのである。
面白いのは図中、勢い余ってか(苦笑)山手線をオーバーランし、その先にまで線が延びていることである。無論、そういうことにはならずに終わってしまい、それどころかこの場所にビル(現在のレミィ五反田)が建設されてしまうのだが──。
といったところで、今回はここまで。
何れにしても環状六号線とは立体化を迫られるので、怪我の功名か高架線が役立ったことになりますね、最近環状六号線の拡張工事のため新しいガードが取り付けられ、戦災で劣化したコンクリの橋脚も取り替えられようやく戦後が終わったという感じですね。
投稿情報: 木造院電車両マニア | 2012/04/07 11:56