年度末らしく忙しくなってまいりました。と同時に、新入社員を迎える準備や退職される大先輩らを贈るなど、仕事以外でも…と。そんなわけで今回は、タイトルに示したように武蔵電気鉄道(田園都市株式会社及び目黒蒲田電鉄の統制下に入った後、東京横浜電鉄と改名。その後、田園都市株式会社を合併した目黒蒲田電鉄に合併され、目黒蒲田電鉄が新たに改名して東京横浜電鉄となり、さらに紆余曲折あって現在の東京急行電鉄となる)が計画した蒲田支線の計画図(部分)を示す。
元の図面が大きいので、図に書かれている字を読める程度の大きさにするにはどうしても部分図となってしまうが、これで何とか読めるだろうか。右に見えるのが現在のJR東海道本線(及び京浜東北線)で、そこから武蔵電気鉄道本線につながる支線が蒲田支線となる。この図に記載されている駅を確認すれば、
- 蒲田線起点(調布停車場)
- 下沼部停車場
- 嶺停車場
- 池上停車場
- 蒲田停車場
と途中駅は3駅。似たようなルートを通る、今の東急多摩川線や東急池上線よりも駅間は長い。この蒲田支線が、現在の東急多摩川線の前身である東急目蒲線、目黒蒲田電鉄線の一部分を成すことになり、五島慶太が武蔵電気鉄道から目黒蒲田電鉄に引き抜かれる(引き抜いてもらえる)際、手土産として目黒蒲田電鉄が得たわけである。
といったところで、簡単にここまで。
現在の多摩川線は六郷用水の右岸に沿って計画線より南側を走っており、嶺町から先は現在の池上線とほぼ似たようなルートになっているのが注意を引きます。池上電鉄とは競願となっていたのでしょうか。
投稿情報: 木造院電車両マニア | 2012/03/24 01:49