今朝は時間がないので、この一枚をはっておく。
「池上町史」(昭和7年)に掲載されている池上電気鉄道(現 東急池上線)洗足池駅前の写真。手前に見える道路は中原街道で、左手奥が洗足池駅。さらにその奥に見える鉄骨(鉄塔)が洗足変電所あたりである。そして写真には見えないが、右側には洗足池がある。
現在の洗足池駅をご存じであれば、ずいぶん中原街道から見て駅が奥の方にあると感じられるだろうが、これは中原街道が大きく拡幅される前だからで、拡幅の際、写真に見えるヱビスビールの看板が掲げられる建物は立ち退きの対象となり、今は道路となっているためである。
中原街道は砂利が目立つが、往年の舗装道路はこのようなもので、今日のように平滑なものではなかった。無論、昭和に入って都心はさらに進んだ舗装道路となってはいたが、まだ東京市内でなかった頃はこれでも進んでいたとなるだろう。
そんなところで、今回はここまで。
中原街道の砂利道は乾期には車が通る度に砂埃が舞い上がって閉口したものです。コンクリの舗装となるまえに、コールタールと砕石による簡易舗装の時期があったように記憶しております。
ヱビスビールの看板も懐かしいですね。エビスではなくヱビスの二重母音のヱの字も戦後は使用されなくなりました。
投稿情報: 木造院電車両マニア | 2012/03/15 09:08
池上町史と同年代、昭和7年前後であろうと思われる、洗足池の写真が実家から「発掘」されております。
この駅のお向かいには、こんな風景が広がっていたんだなと、感慨深く、その写真を見ております。
投稿情報: りっこ | 2012/03/15 10:54