さてさて続いては、これもやらねばなるまいという「ゆめりあベンチマーク」。もう、ゆめりあって何だっけ?という方も少なからずおられるかもしれないので、更新されなくなって6年ほど経過しているが、まだ残っている「ゆめりあ.こむ」をご案内しておく。
では、まずはVAIO Z21のデスクトップ環境(笑)というべき、Power Media Dockを接続した状態でゆめりあベンチマークを実行してみよう。すべて設定はデフォルト値で行った。
WOW64環境で実行しているのが理由と思うが、画面キャプチャはできないので、デジカメで撮影した写真をご覧いただこう。見にくいが、値は20170とある。20170!? やけに少なくないか?
初代VAIO ZことVAIO Z11でのゆめりあベンチマーク実行結果は「新VAIO Z(VPCZ1)使い始め ─Sandra GPU概要編…」で示したように、43537をたたき出していたことから明らかにダウンである。Radeonの能力はこんなものか? と思いつつ、VAIO Z21は外付けGPUが特異な位置にあることから、FF14オフィシャルベンチマークテストと同じように本体の液晶ディスプレイではなく、Power Media Dock経由で外付け液晶ディスプレイに表示させて再実行した。すると、
何とか43011というスコアが出た──、というかこれは驚きである。同じ外付けGPUを使っていながら、本体の液晶ディスプレイとPower Media Dock経由で外付け液晶ディスプレイとで、スコアが2倍以上の差を生んだからである。そうなると、Sandy Bridge(Core i7-2620M)内蔵GPUではどういう結果となるのか。Power Media Dockを取り外し、ゆめりあベンチマークテストを走らせると、
スコアは33167と、ちょうどRadeonの本体の液晶ディスプレイとPower Media Dock経由で外付け液晶ディスプレイとの中間あたりのパフォーマンスを示した。いやはや、ゆめりあベンチマークテストにおいては、外付けGPUよりもプロセッサに統合されたGPUの方が、同じ本体の液晶ディスプレイでの比較としては優れているとなった。
これを整理すると、次のようになる。
- 43537……VAIO Z11(GeForce GT 330M)
- 43011……VAIO Z21(Radeon HD 6550M)+ Power Media Dock経由ディスプレイ
- 33167……VAIO Z21(Core i7-2620M iGPU)
- 21500……VAIO type Z(GeForce 9300M GS)
- 20170……VAIO Z21(Radeon HD 6550M)+ 本体ディスプレイ
4年前のVAIO type Zよりも劣るってどういうことよ? というわけで、ゆめりあベンチマークテストはあまりグラフィックスメモリや3Dを駆使していないので、メモリ転送速度が大きく影響するというのだろう。いやはや、これはなかなか興味深い結果となったとしつつ、今回はここまで。
人柱ご苦労様です^^
これはちょっと酷いですね。理由はどうあれ、Type-Zよりも遅いなんて。
外付けグラフィックドライバーのチューニング不足が感じられます。
あまりハードのことは分かりませんが、PCとドックとの双方向通信が足を引っ張っているようにも思えますが、どう思われますか?もう大体お解りのことと推察いたしますが、素人にも分かるような、明快なご説明をお待ちしております。
ふと、無理やり世に出された3DSと、ややだぶっているようにも思えました。
がんばれ Z!
投稿情報: こむろ | 2011/08/16 10:45
遅い理由については、やはりPCI Express Gen.2 x16でなくx4で接続されていることが大きいでしょう。GRAM(Dock側)、RAM(本体側)間あるいはGPU(Dock側)、プロセッサ(本体側)間でデータのやりとりを行うには致命傷になります。何せここは一本の命綱しかなく、帯域の広いLightPeakとはいえ、x16にはまったく及びませんからね。
もうZはダメだ…となれば、やはりグレートの出番となるのだろうか(苦笑)。
投稿情報: XWIN II | 2011/08/16 12:31