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2011/07/03

コメント

数字に弱いもので、大変精査して書かれておられるのだろうということぐらいはわかるものの、頭の中に正確にその姿がインプットされなくて、残念です。(単に私がおバカだ、ということでアリマス)

ただ思うのは。
このどんどん橋とされる写真が、どちら方向を向いていたとしても、「前方に踏切が見えない」ということ。

これが、幻の跨線橋に向いているのならば、隣りが踏切でなくて(今の写真を見ると、踏切はすぐそばにあるのですね)跨線橋だった。ということになりますが。
反対を向いていたとしたら、そこにこそは、踏切がなくちゃならない。これもありませんよね。

だから私は、長原方面から旗ヶ岡方面に向かって撮った写真だろうと思っています。

で、これがどんどん橋の原型なのか。と思うと。
不思議な感じがします。階段のない、どんどん橋なんて……

東京都建設局が作成元である大田区立図書館の東京都都市計画図昭和32年版に示されている海抜を見ると
環七の所で34.23メートルでどんどん橋を通る道の海抜が32.50メートルと記載されています。その差が1,73メートルですので写真の橋の橋詰めが車が通れる様になっていたとすれば、後から盛り土した道路を住宅を建てるために取り除いたことになり、公道としてそのようなことが許されるものかと疑問が残ります。旗の台駅の次の三間通りの踏み切りと次の踏み切りのほぼ中間に33.33パーミルの勾配標識がありますのでその辺から登り始めてどんどん橋のところで5パーミルの下り勾配になっていることは以前にも述べましたが、私はやはり環七の立体工事に対する工事費の都による負担が関連していると思います。大田区で切り貼り編集していますので品川区の区境の部分だけですので都立図書館で更に調べてみますが、大体この程度の海抜差であるとおもいます。

新旧の橋脚を比べてみると新しい方は底部のコンクリートが強化されており、上部の扇型部分がコンクリートで覆われているように見えます。鉄の柱はコンクリートで覆うことで錆びとり、錆び止めと塗装の必要が無くなるのか専門家ではないので分かりませんが、以前の橋は交換されたのでしょうか。実地検証しても分かりませんでした。

区境道踏切の当時の掘り下げと環七からの勾配など、皆様の丁寧な解説と、改めてスキャンしていただいた写真で疑問が氷解しました。
橋の右手に高さ2m程度の斜路の擁壁が見えるので、確かに「どんどん橋」位置での線路と橋のレベル関係はあまり変化していないのですね。斜路の背後には空しか写っていませんが、ここは昭和4年の地図では既に宅地開発された旨のハッチがかかっていますから、やはりこれは昭和4年より前に撮影されたものということになりますね。

検討違い、というご批判覚悟の上で、あえて全くの異説を唱えてみます。

この橋が、果たして、「どんどん橋あたり」だったのか、ということです。

品川Web写真館に、池上線が地下化される以前の太鼓橋付近の写真として
(太鼓橋ってどこでしょう(;^_^)?)


http://www.city.shinagawa.tokyo.jp/photo/?cls=srchdtl&pid=886

が載っています。
背景の橋には車が通っておりますので、橋がフラットなんだ、ということがわかります。
私は、この線路の直線っぷりが、上記の「どんどん橋あたり」の写真とそっくりだなぁと思いました。

もしやして、撮影された場所が全然違う。。ということも、何せ「品川区の100年」ですから、あり得るかも(;^_^)

ちなみに、この写真は、町会誌の中に入っていた写真かどうか、まだ定かではありません。少なくとも抜粋版にはありませんでした。73ページの踏切通り初めの写真以外は、出展が全く違う、ということも考えられます。

新旧の写真の線路の両側を比較すると、ハッチでも分かる様に最近宅地造成などによく見られる側壁を斜面に設けてそこに盛り土して鉄道用地いっぱい迄宅地を広げている様子が分かります。所有の関係がどうなっていたかわ分かりませんがこれも両側の階段と関係あるかもしれません。
国際公文書館の平運輸02156100昭和2年分
08月01日双信閉塞器設置および変更
08月19日勾配変更
08月20日桐が谷仮停車場云々
08月22日跨線橋変更新設
08月23日跨線橋仮設
08月25日仮線使用期限延長
08月26日桐が谷停留場を仮停車場に変更
08月27日雪が谷桐が谷間旅客運輸営業開始
09月27日桐が谷仮停車場を停留場に変更
昭和3年分
03月03日自動閉塞信号機設置云々
03月19日自動閉塞信号使用開始云々
の内容を見ればある程度つかめるかもしれませんがあまり期待できないかもしれまんが、昭和2年8月28日に開通と言っても桐が谷ではざっくばらんのところお祭り騒ぎする程のことは無いと思いますが。

XWIN II Weblog
2010年06月06日のこの橋の竣工日が昭和43年に付け替えられていることを見落としました。私が最後にこの橋を渡ったのは昭和21年頃に友人の家に行った時ですが、橋の段差がもっと高かった、即ち段数が少なかった様に思いましたが、付け替えの時に段数を増やしたのでしょう。子供の通学に考慮したのでしょうか。大人には段差が低すぎる様に思いますがコメントをお待ちしています。

木造院電車両マニア様

段差ですが。我々が小さいときも、もっと1段、1段が高かったと記憶しています。もしかしたら、木造院電車両マニア様が上られた階段と、我々とは同じものだったかもしれません。
先日、実際に上り下りしましたが、階段はかなり年季が入っておりました。でも、我々が小さいときには、この階段ではなかったと、一緒に歩いた友人とも話をいたしました。

りっこ様
写真は平塚1葉目9にある戸越銀座の踏み切りから次の跨線橋の上から荏原中延に向かって次の跨線橋を撮影したものの様です。地下化前はその橋から33.33パーミルの勾配で次の踏み切り迄登っていました。写真が荏原中延に向かって撮影されている証拠として右下の電車に電力を供給するためのケーブルと信号用の3300ボルトのケーブルが見えることで電車が五反田方面に向かっていることが分かります。これが太鼓橋と呼ばれていたかどうかはしりませんが、撮影点は現在の住居表示になっているので撮影日時は今日の住居表示となった後でしょう。

りっこ様追伸
写真の右側は京陽小学校の一部のように見えますが自信はありません。跨線橋の先から登って26号道路と平面交差していましたが、現在は立会川の手前迄地下化されています。

りっこ様
どんどん橋
貴女様の段差の印象が正しいとすれば、架け替えた時に地元の要望を汲んで浅くしたと思いますが、東洗足誠交会は駅の移転とともに活動を停止したと聞いておりますので、この辺を地元の有力者に聞けばその辺の事情が分かるかもしれませんね。

XWIN II様
池上電気鉃道線路断面図に関して戸越銀座から26号道路の踏み切り迄の勾配は実際は33.33パーミルでしたがその旨の記載が免許申請に添付された図面に記載されているでしょうか。多分通り易くするために25パーミルとして認可が下りてから設計変更すると言う田中角栄が好きそうな常套手段をここでも多分使っているでしょう。

>木造院電車両マニアさま

ありがとうございます。
この文章はどこか変ですね。
「地下化される」って、荏原中延のあたりが地下化されたのは、平成元年ですから、それより16年も昔の写真を載せて、「地下化される」もないもんだと思います。

ところで、旗の台に行ってまいりました。
南町の役員であるとある商店主に、渡り初めの写真の場所を聞いたら、あっさり「旗の台文化センターのところだよ。」と言われました。あの写真は、結構有名らしいです。
そして、同日のもっと他のバージョン写真もあるらしいのです。発掘を待ちたいところです。

りっこ様
ご指摘のとおり地下化との時差が大き過ぎて気の抜けたビールのようですね。
渡り初めの写真ですが、清水湯の煙突の少し右の三間通りと交差する辺りとまた東洗足の裏の三間道路に面してに結構大きな建物が見えますが住宅ではないようです。商業地図には載っていませんが、付近に家屋がかなり密集しているので昭和2年とは思われませんが、店主の方は撮影が何時頃か述べておられましたか御尋ねします。

>木造院電車両マニア様

残念ながらそこまではわかりませんでした。これは、確定情報ではないのですが、その店主のお母様が、あの式典に参加していたみたいなんです。「あれは、何かのお祭りで、お菓子を配るというので子供が集まったらしいよ」とのこと。ただそれ以上のことは無理でした。彼のお母様は数年前に亡くなっておられるので……何とも残念であります。この店主のおたくには、その当時の風景写真はないとのことでした。

りっこ様
情報有り難う御座います。昔のことをご存知の方が次々と他界され情報を得ることが日々困難となる事は残念ですが致し方の無いことですね。ここで掲題の写真の旗の一方が東洗足誠交会のものとすると東洗足も旗の台もほぼ同時に開業していますので、開通した時点で既にこの町会が存在したかどうかを確かめればこの写真の撮影日時もある程度分かるかも知れませんね。

公文書館の記録によれば、言い訳として沿道町村の希望、踏み切り道路跨ぎ橋の関係で勾配を1/30{33.33パーミル}に変更すると、届け出ています。何とでも言い抜けできるのですね。

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