Intel社は、現地時間1月31日に「Intel Identifies Chipset Design Error, Implementing Solution」
とプレスリリースを発し、最新のIntel 6シリーズチップセット(コードネーム Cougar Point)の不具合(Errorであり、Erattaではない。Erattaとしなかったのはパッチあて等で対処できず、シリコンレベルでの交換となったからだろうか)を公表した。不具合はSerial-ATA(以下、SATAと表記)にかかわるもので、SATAに接続されるデバイス(HDDや光学ドライブ等)の性能が時間の経過と共に低下する(may degrade over time)という。なお、不具合を起こすのは4つの3Gbps SATAポートのみで、残る2つの6GbpsのSATAポートは影響を受けないとされる。このため、Intel 6シリーズチップセットは、Intel社主力製品としては久々のリコールとなった。
Intel 6シリーズチップセットは、言うまでもなく第二世代Core iシリーズ(コードネーム Sandy Bridge)をサポートしたチップセットで、リリース後まだ一か月経過していない段階であり、影響は少ないとIntel社はプレスリリース内で述べているが、秋葉原などで喜び勇んで購入した諸兄には残念な結果となってしまったことになる。そして、私も首を長くして待つSandy Bridge搭載 VAIO Zにも若干の影響が出る(出た)だろう。
とはいえ、プレスリリース内では「The Sandy Bridge microprocessor is unaffected and no other products are affected by this issue.」とも書かれており、現時点でSandy BridgeのみをサポートするIntel 6シリーズなので、Sandy Bridge以外は無関係(no other products are affected)、Sandy Bridgeでも影響がないとある(Sandy Bridge microprocessor is unaffected)。まぁ、公式にはリコールはするけど、普段使いでは影響ない(問題ない)というスタンスなのだろう。
既に不具合を修正したバージョンは製造中で、2月末(late February)には修正バージョンを出荷。4月にフルボリューム出荷を目指すということなので、Sandy Bridge搭載のMobile PCは若干先送りっぽいとなりそうだと感じつつ、今回はここまで。
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