昨日(12日)、富士通はPCの2011年春モデルの発表会を開催し、そこで「人が乗っても大丈夫」とかつて筆箱で実現されていた(人というよりゾウだっただろというツッコミは容認)ようなあまり役立ちそうにないことをアピールしたようである。
(参考のニュースソースとしてPC Watchの「富士通、個人向けPCの2011年春モデル新製品発表会 ~“人が乗っても大丈夫”な13.3型モバイル「SH」が主力」を参照。)
この記事を見て、こんなことを思った。
といったところで、今回はここまで。
« 2010年12 月 | メイン | 2011年2 月 »
昨日(12日)、富士通はPCの2011年春モデルの発表会を開催し、そこで「人が乗っても大丈夫」とかつて筆箱で実現されていた(人というよりゾウだっただろというツッコミは容認)ようなあまり役立ちそうにないことをアピールしたようである。
(参考のニュースソースとしてPC Watchの「富士通、個人向けPCの2011年春モデル新製品発表会 ~“人が乗っても大丈夫”な13.3型モバイル「SH」が主力」を参照。)
この記事を見て、こんなことを思った。
といったところで、今回はここまで。
2011/01/13 カテゴリー: PC, ウェブログ, 四コマまんが「XWIN子ちゃん」 | 個別ページ | コメント (0)
SONYは本日(12日)、「個人向けVAIOパーソナルコンピューター新商品発売のご案内」とニュースリリースを発し、2011年春モデルのMobile PCとして、
の新製品を発表した。注目はVAIO Zの新機種…といいたいところだが、単にSSDに1GBモデルが追加となっただけで、ほとんどのシリーズが2010年冬モデルのマイナーチェンジっぽい印象で、注目のSandy Bridge搭載機種は一つもない。唯一の注目モデルはVAIO Yシリーズで、年初公式発表されたばかりのAMD Fusion APUを搭載した機種が追加になったくらい。いずれも1月中の発売予定日をうたっているので、2月以降は改めて発表となるのだろう。
競合他社の中には、既にSandy Bridge搭載Mobile PCを発表したところもあるが、とりあえずVAIOノートは2月以降まで待つという姿勢となるだろうか。と、SONYから肩すかしをくらったところで、今回はここまで。
というわけで、危うく続きを書くのを忘れそうになった「Mobile向け単体GPUに存在価値はあるか!?」の続きをお送りしよう。
グラフィックス機能についてはその「必要性」、ローエンドへの搭載という観点からチップセットないしマイクロプロセッサへの統合というものは欠かせないものとなっている。かつてのDOSマシンの時代にはグラフィックス機能など、本質的に必要となるシーンは限定的かつ非常に限られていたが、GUIの時代(WindowsやMac OS)に入ってからはグラフィックス機能が「必須」となり、それまでのPCに対して、グラフィックス専用チップの搭載がなければお話しにならない状況となっていった。PCは常にコスト競争に晒されており、こうした専用チップの追加というのは競争力低下以外の何物でもないため、追加部品(チップ等)の実装を必要としないグラフィックス機能の追加が求められたのである。その結果がグラフィックス機能の「統合」なのであった。
(前回までの続き)
当時、グラフィックスアクセラレータと呼ばれた専用チップは、デスクトップ向けは単にGUIをサポートするだけのものから、Windowsの描画機能(GDI)を強化(アクセラレート)する方向に進んでいた。というのは、PCにおいてグラフィックス機能とは、IBM PC登場時点において最初からオプション(外付け)扱いであり、DOS時代からリッチなグラフィックス機能を使いたければそれ相応のオプションを選択しなければならなかった(それが、CGA、EGA、VGA等々である)。このため、単にグラフィックス機能を追加するという行為そのものが「外付け」であり、それがWindowsの普及に伴って「追加・交換」することでグラフィックス機能の強化につながったのである。なお、かつて我が国で主流だったPC-9800シリーズにおいては、グラフィックス機能は専用チップがマザーボードに直付け(正確に言えばボードレベルだが実質的にという意)されていたため、グラフィックス機能のアップグレードという概念がなく、現在でいえばノートPCのような扱いであり、これが本質的にWindows時代に乗り遅れた理由の一つとして数えても良いだろう。
しかし、グラフィックス機能強化の過程で、汎用バスに接続されていたグラフィックス機能は、転送データ量及び転送データ速度の両面から困難に陥り、VL-Busという i486のローカルバス接続するという荒療治を経験した後、当時としては高速だったPCIバスや、それを引き継いだAGPバス、PCI Expressバスという歴史を経たように、グラフィックス機能は大容量のメモリ(VRAMまたはGRAM)と高速インタフェースとが求められ、その結果としてメモリコントローラの近くに配置することが適切となっていったのである。つまり、グラフィックス機能の「統合」がメモリコントローラであるチップセットのNorth Bridge側に求められたのは、こうした点から必然となるわけである。
こうして、i810チップセットよりグラフィックス機能の「統合」が始まるが、ここからSandy BridgeのようにCPU側に「統合」されていくのは、単にメモリコントローラがCPU側に「統合」されたことにより、メモリコントローラの行き先に合わせてグラフィックス機能も「統合」が求められたからにほかならない。製品レベルにおいて x86系プロセッサでメモリコントローラを最初に「統合」したのはAMD社のOpteronからというのが一般的な見解のようだが、ソフトウェアでx86命令をエミュレーションした今は亡きTransmeta社のCrusoeを忘れてはならないと私は考える。無論、Crusoeがメモリコントローラをプロセッサに内蔵させた理由はしっかりとあるのだが(実装コスト面の問題以上に、x86命令をエミュレートするのにメモリバス幅と速度がモノを言うので、ハードウェアレベルでメモリコントローラの統合が実現されたと見込まれる)、グラフィックス機能からは離れた位置に対応づけられてしまったので、特にWindowsといったGUI周りに難があったように思う。よって、GUI中心(グラフィックス機能強化)の流れからすれば、メモリコントローラとグラフィックス機能は密接不可分であり、Sandy Bridgeの前世代となるArrandale(Westmereコアを搭載したデュアルコアMobileプロセッサ)世代においてもオンダイという形ではなかったが、グラフィックス機能をCPUチップ上に「統合」させたことは正しい選択だとなる。
なお、以上の議論はGPU(グラフィックス機能)がメインメモリでなく専用のローカルメモリを使う場合は一概に言えない。GPGPUの進展によって、グラフィックス機能メモリ(ローカルメモリ)とメインメモリとの区別を気にしなくて良い時代が常時到来するようであれば、メモリコントローラについても新たな議論を求められるが、現状はそうなっていない(GPGPUは常時必須でない)。だが、メインメモリをグラフィックスメモリと使い分けるものであれば、今回、Sandy Bridgeで実装されたリングバスシステムとLLC(Last Level Cache)はベストマッチするものだろう。大容量化するCPU専用のL3 Cacheをグラフィックスでも流用するというアイディアは、CPU・GPU間のデータ転送に役立つのはもちろん、今後プロセス微細化によって増える一方のCacheメモリの活用法として「さすが」の一語に尽きると見る。こういう工夫は、専用グラフィックスチップを持たない安価なMobile PCのGUIレベル「底上げ」につながるものであるし、GUI基本のApple社のMacにも好材料として迎えられているに違いないと思うのだ。
と、グラフィックス機能の「統合」について良いことばかりを書いてきたが、この論調では「Mobile向け単体GPUに存在価値はあるか」という問いに対し、あるッ!と力強く回答したことと相容れるものではない。つまり、一般論としてグラフィックス機能の底上げはされるものの、肝心のどこまでパフォーマンスを得ることができるのか、という視点(もっと言えば統合されたグラフィックス機能のパフォーマンスで足りるのか足りないのか)を忘れてはならない。いくらこれまでのお小遣いよりも増えるからといって、例えば1か月に10円から100円へと10倍に増えたとしても、元の金額が低すぎ、かつ増えた後の金額も足りないのであれば、「10倍に増額」ということをアピールされても閉口するだけだろう。パフォーマンスも同じで、いくらベンチマークテストの結果から従来よりも数倍にパフォーマンスアップと言われても、それが遠く求めるパフォーマンスに達しないのであれば論外となる。
もっと具体的に言えば、Intel社の比較対象はSandy BridgeとArrandaleに統合されたグラフィックス機能のパフォーマンス比較であって、いくら双方の比較結果を示されたところで、Sandy Bridgeの統合グラフィックス機能のパフォーマンスの絶対指標がどうなのか、比較対象としてIntel社の統合グラフィックス機能同士の比較ではなく、nVIDIAやAMD(旧ATI)とのGPUと比較してどうなのか、ということが重要である。既に公表されているSandy Bridgeの統合グラフィックスとVAIO Zに搭載されているGeForce GT 330Mとのパフォーマンス比較では、まだまだ遠く足下にも及ばないのが現状であり、既に GeForceのMobile版は 3xx系よりアーキテクチャが刷新されていることから見ても、その差は縮んだかもしれないが、元が元だけにまだまだ及ばないとなるだろう。問題は、先にもふれたようにグラフィックス機能のパフォーマンスをどこまで求めるかという点に尽きるのだが。
では、まとめに入ろう。私の感覚では、GeForce GT 330Mはそこそこ問題がないパフォーマンスを示してはいるものの、まだまだ不満は大きい(特に3D処理や高解像度のグラフィックスを扱うとき等)。ただ、その一方でMobile時(バッテリ稼働時)においては内蔵GPUでも不満を持つシーンは少ないのも確かである(意図的に「重い」処理を避けているからでもあるが)。要は使うシーンによって求められるパフォーマンスは異なるわけだが、基本的にVAIO Zだけで完結したい欲求がある以上、Sandy Bridge内蔵グラフィックス機能のパフォーマンスで満足するなどあり得ない。それが、現在の内蔵GPU(Arrandaleのもの)よりもパフォーマンスアップといったところで、GeForce GT 330Mよりも低いパフォーマンスでは、やはり外付けGPUを求めるしかない、と結論づけるのである。
今回のネタはこれ。
例の児童福祉施設等にランドセルや現金などを「伊達直人」名義で送りつけるという、マスコミ曰く「タイガーマスク運動」について。家人曰く、「何で伊達直人でタイガーマスクって決めつけるの?」という私にとってはあまりにあまりな基本的な事項に対する疑義であったので、こういうのを疑問視すること自体が珍しいのかと思いつつ、ネタとして採り上げてみた。言うまでもなく、世間的にデフォルト知識ってのは旧態依然のマスコミ記者等によって形成されるものだが、今回はこういう風にふれたのかと見ることもできる。といった感じで、今回はここまで。
2011/01/11 カテゴリー: ウェブログ, 四コマまんが「XWIN子ちゃん」, 時事問題 | 個別ページ | コメント (6)
現地時間5日(日本時間6日)、Intel社は「Intel Brings ‘Eye Candy’ to Masses with Newest Laptop, PC Chips」というプレスリリースを発し、コードネームSandy Bridgeこと第二世代Core iシリーズのマイクロプロセッサ群を正式発表した。既に概要は、昨年のIDF 2010等で公開されているとおりであるが、先代のNehalem(Westmere)世代と異なり、デスクトップ向けプロセッサに加え、Mobile向けプロセッサ、さらには低電圧版も含めて一気に29品種もの製品を発表した。型番のみ列挙すると、
というようにCore 2の発表時を彷彿とさせるラインナップの多さである。で、私の注目はやはりMobileプロセッサであって、無論「Core i7-2820QM」に注目だ。TDPは45Wと、なかなか高い基準をクリアしないとならないが、これはメモリコントローラ(かつてのNorth Bridge)を含めてのものなので、Westmere世代と大きな違いはない。むしろ、省電力能力の高さから同じ32nmプロセスルールで製造されていても前世代に比べればいいのではないか、と期待している。
とはいえVAIO Zの筐体では、やはりTDP 35WクラスのCore i7-2620M以下となってしまうのだろうか。様々な要望はあるとは思うが、ここは思い切ってTDP 45Wレンジまでアタックしてほしいと思う。Sandy Bridgeいや、第二世代Core iシリーズを利用するならば、最低でも4コア(論理コアではなく物理コア)搭載PCを使いたい。そんなことを正式発表を眺めながら夢想しつつ、今回はここまで。
あるッ!
で、終わらせてしまうのはアレなので、一応私なりの理屈を書いていこう。
まず、このような話──「Mobile向け単体GPUに存在価値はあるか?」が出てくるのももっともな理由がある。それは、もちろんIntel社のSandy Bridge(コードネーム)が登場することにある。Sandy Bridgeは、プロセッサダイにGPU機能を統合しており、省スペース・省電力が求められるMobile PCにおいては、外付け単体GPUを搭載するよりも優れている、とされているからである。
しかし、Intel社の歴史を10年ほど振り返ってみれば、いわゆるGPU(グラフィックス)機能を「統合」し始めたのは今に始まったことではなく、ここ数年のスケールでもない、10年以上も前から始まっていることを理解する必要がある。無論、始めはマイクロプロセッサへの統合ではなく、チップセットのうちNorth Bridge(メモリコントローラ。GMCH)に統合されたものが最初である。それは、i810チップセット。1998年4月26日に発表され、実際の製品の出荷(搭載)は同年中旬以降となったが、Intel社にとってグラフィックスの「統合」の歴史は、既に今年で干支の一回りを経験しているほど古い(そもそもIntel社のグラフィックス機能の歴史は、Chips and Technologies社を買収したことから始まる)。
Mobile向けとしてみても、i810から派生したIntelチップセットの救世主と言えるi815のMobile版としてi815EMが最初であり、ここから数えても10年近い歴史を有する。ただ、Mobile向けとして忘れてならないのは、Timna(コードネーム)の存在だろう。Timnaは、グラフィックスやメモリコントローラを同一ダイに統合したIntel社初のx86 CPUとなるはずだったが、Direct Rambus DRAM普及失敗の煽りを受け、製品単体では大きな問題は解消されていたものの、結局はリリースされなかった(その経験はBanias開発や、長い目で見れば今回のSandy Bridgeに活かされているだろう)。
また、グラフィックス統合CPUとしては、今は亡きCyrix社が1997年にリリースしたMediaGXが真の元祖であるのだが(最近、Intel社もAMD社もこの存在を忘れたかのようなプレスリリースが目立つ)、パフォーマンスという点からリリースされた時点ですら、Windows 95を動作させるだけで厳しいものだったことを思い起こせば、これをメインストリームとして採り上げることには私的には賛同しかねる(DOSマシンとしては速かったが)。
以上、簡単にグラフィックス統合CPUの歴史を簡単に睥睨していけば、Sandy BridgeやAMD社のFusion APUは真新しいものでも何でもない、以前からあったものが何度目かの挑戦を始めたと解することができるわけである。
とはいえ、グラフィックス機能についてはその「必要性」、ローエンドへの搭載という観点からチップセットないしマイクロプロセッサへの統合というものは欠かせないものとなっている。かつてのDOSマシンの時代にはグラフィックス機能など、本質的に必要となるシーンは限定的かつ非常に限られていたが、GUIの時代(WindowsやMac OS)に入ってからはグラフィックス機能が「必須」となり、それまでのPCに対して、グラフィックス専用チップの搭載がなければお話しにならない状況となっていった。PCは常にコスト競争に晒されており、こうした専用チップの追加というのは競争力低下以外の何物でもないため、追加部品(チップ等)の実装を必要としないグラフィックス機能の追加が求められたのである。その結果がグラフィックス機能の「統合」なのであった。
──と、ここでいったん続きます(後編はこちら)。
2011年も早、今日で5日目。本格稼働は来週明け(成人の日翌日)以降からなのかもしれないが、PC界においてはIntel社の新たなマイクロプロセッサSandy Bridge(コードネーム)の正式発表が控えており、今週から本格稼働と言っても過言ではない。Intel社は、ここ数年は毎年のように新アーキテクチャあるいは新プロセスルールを実現したマイクロプロセッサの投入を続けているが、今年もそれは既に約束されていると言えよう。だが、Mobile PC向けのみを振り返ってみれば、
というように、マイクロアーキテクチャレベルで見れば、P6改(Banias、Dothan)→ Core(Yonah、Merom、Penryn)→Nehalem(Nehalem、Westmere)→ Sandy Bridgeであり、Intel社が後付けでTick Tockとか言っているものについても(Intel社はこういう後付けのものに対して法則みたいな言い方をするのが好きだが、Mooreの法則→経験則以来の伝統だろう)、Mobileに限って言えばそうなっておらず、むしろMobile専用プロセッサを登場させざるを得なかった背景や、剰えそれがデスクトップ向け、サーバ向けプロセッサに流用するしかなかったことなどを思い起こせば、単なるマーケティング上の綺麗事に過ぎないとなる。ともかく、紆余曲折はあったが、Banias(初代Pentium M)以来のP6マイクロアーキテクチャを改良し続けた結果が今も連綿と続いているのだから、かつてのIntel IsraelのEden氏が今やIntel本社のマイクロプロセッサの技術部門トップに座っているのも当然だし、氏が率いていたIntel Israelのチームが開発を進めているSandy Bridgeへの期待が高まるのもまた当然となるのである。
そんな事情から、私自身はPenryn(Core2 Duo)を搭載したVAIO Zを導入して以降、次にMobile PCを導入するのであればSandy Bridgeが搭載されるまでは見送りするつもりでいた。ところが、予想に反して2010年春に登場したVAIO Zは1920×1080という超高解像度の液晶パネルを搭載したこともあって、Sandy Bridgeまで待つつもりだったものをあっさりと覆され、こうして今もそのVAIO Zをほとんど何の不満もなく利用し続けている。しかし、いよいよSandy Bridgeデビューの日が近づいてきたので、近いうちにこれを搭載したVAIO Zが登場することから、自分の心の整理をするため、新VAIO Zに何を望むかを書いておこうというわけである。結局、ほとんど変わり映えしなくとも導入するとは思うのだが、そこはそれ、まずは自覚することが大事なのだ。
Sandy Bridge搭載ということで、まず何を期待するのか。Mobile向けと言っていいCoreマイクロアーキテクチャと、それに続くややデスクトップ向けに振れたNehalemアーキテクチャ(マイクロアーキテクチャレベルではCoreとなる)と大きく異なるのは、マイクロアーキテクチャレベルからの見直しがさらに進んだことにある。Baniasになった際に大きく手を加えられたP6マイクロアーキテクチャは、Banias以降はそれほど大きく手を入れられてこなかった。もちろん、Macro Ops Fusion等、μOpsレベルからの見直しもなかったわけではないが、本質的にはBanias以来、大きく拡張されてこなかった。ステップアップしたYonahは、Dualコアということを前提に手を加えられ、Meromは64-bit拡張に耐えられるように変更、Nehalemに至っては改良されたHyper-Threadingテクノロジが追加された程度で、本質的な改良とはほど遠いもので、ずいぶん進化は遂げてきたがP6改という表現は、未だに有効なものだろう。
では、そのあたりSandy Bridgeではどうなのだろうか。マイクロアーキテクチャレベルで大きく手が加えられているかどうかは何とも言えないが、Intel IsraelのBanias→Yonah→Sandy Bridgeというラインで見れば、CPUダイという視点では間違いなく大きなステップアップとなる。それは、
というように、Mobileプロセッサの視点から見て「真の」性能向上に役立つものばかりだ。
と、まぁSandy Bridgeについて語り出すと時間がなくなってしまうのでこのあたりにとどめ、これを搭載するであろう2011年春モデルのVAIO Zに何を期待するかについて書いていく。まずは、スペックから。
外付グラフィックスは、GeForce GT 445Mあたりがいいのだが、あえてここは控えめに(と、1月5日朝に書いたのだが、まさにその日にAMD社とNVIDIA社から相次いで新Mobile GPUが発表。なので、GeForce GT 540Mに書き換えた)。マイクロプロセッサは、ホンモノの4コアを希望。Turbo Boostは期待できることが現行機種で確認できたので、定格クロックが低くてもBoostされれば何の問題もない。そんなことよりも絶対的にコア数を増やす方が難しい、というか不可能(Hyper-Threadingテクノロジではねぇ)なので、ここはVAIO ZにもQuadコアを載せてほしいところである。
そして無線LAN。最近まで無線系を「使えない」とバカにしていた私であるが、ここ2~3年のうちに大きく環境は変貌しつつある。その中でもWiMAXの存在は、場所の問題はまだまだあるようだが、私の日常環境においてはよほどのことがない限りつながらないということはなく(ビルの地下とかは別)、なくてはならない存在となっている。無線LANも昨年後半にルータを変えたことでつながりにくいということもなくなり、5GHz帯を自宅では使用していることもあって、これもなくてはならないものとなった。よって、Centrinoブランドが登場して7年以上経った今日、ようやく私もスペック表に入れる気がしたので入れてみた。
あとはまぁ、現行VAIO Zとほとんどかわるものではないので、プラットホーム刷新以外の部分は目新しいものではない。が、目玉はプラットホーム刷新以外の何物でもないわけだから、これはこれでいいだろう。で、時間がなくなってきたので強引にまとめてしまうと、2011年春モデルのVAIO Zに何を期待するか、となれば「Quadコアプロセッサ搭載」であり、これさえ実現していただければ、おそらく購入に踏み切ることになるはずだ。と宣言しつつ、今回はここまで。
AMD社が昔懐かしい姑息な発表をした。
現地時間4日、AMD社は、GPU機能を統合したマイクロプロセッサ「AMD Eシリーズ」及び「AMD Cシリーズ」を発表した(製品情報はこちらを参照)。これらは昨年来、AMD社がFusion APU(Accelerated Processing Unit)と称してデモを行ってきたものであり、今年発表されること自体はまったくおかしなことでも何でもない。だが、よりにもよってIntel社がGPU機能をOn-dieで統合したSandy Bridgeを公式発表する前日(前々日?)にぶつけてくるあたり、AMD社の姑息さ(当社の方が先に発表!とか)とFusion APUに対する自信のなさが伺えるところである。
しかも今回発表されたのは、ローエンドモバイル及び一体型プラットフォーム向けのものであり、明らかにSandy Bridgeと被るものとは限らないが、ローエンドから発表せざるを得ない(しかも出荷でなく発表という点に注意が必要)状況は、AMD社の「お家の事情」を察するに余りある。久々に見た「鋒だけを制する」戦いを始めたAMD社に、新年早々暗い影が見えてしまうところから、逆に言えばそれだけSandy Bridgeのできが良いという裏付けでもあるだろう。そんなことを考えつつ、今回はここまで。
昨年12月30日、というと遠い昔のように聞こえなくもないが、5日前というとそうでもない。年末年始休みがたったの4日間というのは納得がいかないが、そうはいっても何かが変わるわけでもないので、嘆きつつも今日から出勤開始である。
結局、この正月休みは「読書+TVながら見」で過ごしたこともあって、まったく平穏無事だったのだが、我が国の状況だけでなく、世界各国でも大雪や大雨などの異常気象ニュースが目立つが、裏を返せばそれだけニュースがないとも言えるのか。
たったの4日間の休みでやや怠け癖がついてしまいつつあるので、これを今日から7日までの4日間(休暇期間と同じか…)で調整していくことになるのだな、と考えつつ今回はここまで。
朝から箱根駅伝をTV観戦中です(まだ走ってはいない)。とはいえ、ほとんど「ながら見」状態であって、この正月休みは心に決めていたことを実現しようと思っている。それは、
昨年購入しておいて、事実上「積ん読」となっているこれら書籍を読むことである。手元にあるものだけを撮影したのでこれがすべてではないが、これだけで約20冊。とてもではないが、私のペースではこれを休み中に読み切ることは不可能である(苦笑)。
とはいいつつも、不可能である、と最初からさじを投げてしまっては何も前に進まないので、昨日からぼちぼち読んでいるところ。こんな感じの正月休みも悪くはないと思いつつ、今回はここまで。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 |
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 |
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 |
28 | 29 | 30 | 31 |
最近のコメント