秋葉原のPCパーツショップを巡回しないようになって久しいが、やはり当時の馴染みの店や直系でなくともその名称を使用している店舗が消えてなくなってしまう話を聞けば寂しいものである。その中でも、今回発表のあったT-ZONEの終了は、とうとう終わるのかという思いが去来する(「MAGねっと、T・ZONE事業をサードウェーブに譲渡 ~来年「ドスパラ PCパーツ館(仮称)」を開店予定」。PC Watch より)。
T-ZONEの付き合いはいつ頃からだろう、と調べてみたら1987年(昭和62年)に亜土電子跡地に建設された角地のビル(現在はTSUKUMO eX)が完成して以来、ということなのでかれこれ20年以上、慣れ親しんできた名前であった。とはいえ、実際にT-ZONEとのそれなりに密接なお付き合いは、ちょうどT-ZONEミナミ(現 ドン・キホーテ秋葉原店)が本店に変わった頃までで、軸足は別のPCパーツショップに移っていた。こう考えれば10年程度の付き合いだと見ることもできる。
ビル自体は、現在もTSUKUMO eXとして営業しているので、ここを訪れればまだT-ZONEが元気だった頃の商品配置を思い出す。店(ビル)自体は狭いが、ここにしかないものも多く、特にWindows 3.x時代は米国仕様のソフトウェアなども積極的に漁っていた。振り返れば、いわゆるDOS/Vパソコンとバブル景気の相乗効果的な流れの中、流れを作るのではなく流れに巻き込まれていたことが、今日に至るまでの長い凋落傾向のキッカケだったのか…。
一方、T-ZONEの「T」の由来であるアマチュア無線で知られるトヨムラは、秋葉原からは撤退しているが、今日も健在である(Webページの更新はしばらくないが、地道な経営をおこなっているのだろう)。やはり、身の丈に合ったものが一番なのかなと思いつつ、消えてなくなる前にT-ZONEを見に行こうか…。
追記
結局、11月29日(昨日)閉店ということで、閉店セール的なものもなく強制終了となってしまった。何とも終わり方が…(呆気)。
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