相変わらず、SONYはユーザの勝手とは関係ないお願いをしてくるものだ、と常感印象がまた加わった。それが、VAIO Updateで案内された重要な情報とされる「ソフトウェアのご利用状況に関する調査へのご協力のお願い」である。内容はリンク先のページで確認できるが、以下にも一部引用しよう。
ソニーでは今後も便利で使いやすいソフトウェアを提供していくことを目標に日々努力させていただいております。そのために、VAIO のソフトウェアのご利用状況の調査のお願いをさせていただきたくご案内を差し上げました。
- 【調査の目的】 ソフトウェアの使用頻度などを把握することで、今後も便利で使いやすいソフトウェアの設計、開発を行うため。
- 【調査の方法】 お客様がお使いのVAIOに「VAIOソフトウェア利用調査プログラム」をインストールして実行していただくことにより、自動的にお使いの機種情報、ソフトウェアの使用頻度がソニーへ送信されます。
- 【調査させていただく情報】お客様のVAIOの機種情報、およびソフトウェアの使用状況(使用頻度)
何のことはない。どれだけSONY VAIOオリジナルソフトウェアの実行状況(単に起動回数をカウントするだけなのか、実行時間までカウントするのか、あるいは実行コマンドレベルまで追跡するのかは読み取れない)があるかをアンケートのような間接的・感覚的手法でなく、より実際に近い形としてデータを得たいという趣旨である。
なぜ、このようなことを行うのか。情報が薄すぎてかつ一方的なので当たっていない可能性が高いが、私が担当者だったなら、これはVAIOオリジナルソフトウェアの開発コストを削減するための調査だと見る。要するに、VAIOオリジナルソフトウェアはPC価値競争については意味があるが、PCの価格競争においては残念ながら足を引っ張るものとなるので、すべての提供中止とはならないものの、あまり使われていないものについては提供中止するための指標とするのではないか、と。
これだけ重要な情報提供をSONYに対して行い、しかもバックグラウンドで余計なソフトウェアを走らせる代償は──。なんと、
本調査にご参加いただくことにより、情報提供のお礼として皆様の代わりに、地球温暖化防止活動(そらべあ基金)へ貢献させていただきます。ぜひ合わせてご協力お願いいたしたく思います。
とあるように、ユーザにとってわかったようなわからないような寂しい偽善行為。人によって様々であるだろうが、ユーザに対して重要な調査を依頼しておきながらこのようなことしか代償できないのでは、どれほど協力が得られるものなのか。まぁ、私はこんなものをインストールする気はさらさらないので、いくらお礼されても入れるものではないのだが…。
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