読了していない本が多いが、それでも気になる本は買い続ける。出版不況だけの影響ではないと思うが、気になった本を後で手に入れようなどとしているうちにいつの間にやら店頭などから消えてしまうことから、このような行動を取らざるを得ない。というわけで、今回はこれ。
「秋葉原は今」(著者:三宅理一、発行:芸術新聞社)という本で、数多出回る中身のないポップカルチャー本とは一線を画したまじめな本である。本書の概要を例によって目次から示すと、
序 秋葉原とは
1 秋葉原電気街
1 電気街の成立
2 家電の街へ
3 家電からパソコンへ
2 秋葉原は誰のもの
1 商人がやはり一番
2 江戸っ子気質の住人たち
3 秋葉原は企業を惹きつける
3 マニアたちの秋葉原
1 アキバ観光
2 オーバークロッカーたち
3 メイド・イン・アキハバラ
4 再開発の動き
1 貨物駅の廃止と再開発
2 地元と行政 秋葉原再開発協議会の発足と役割
3 事業者の決定とクロスフィールドマネージメント
4 巨大戦艦と電気街
5 秋葉原デザインとその行方
1 秋葉原のデザイン都市化
2 廃校を利用した「アキテンポ」
3 秋葉原回遊
6 再開発は終わったか
1 再開発の完成
2 デザイン・コミュニティと秋葉原研究
3 再開発はいずこ
4 秋葉原再開発の問題点を振り返る
あとがき
とあるように、まちの歴史から説き起こし、秋葉原のサブカルチャー的現状を交えつつ、再開発、都市デザインについて話が展開していくが、著者の真骨頂は得意分野である「4 再開発の動き」からとなるだろう。とはいえ、まだ購入したばかりで実はそのあたりは何とも言えないのであるが、まずは面白そうな本だということで、今日から少しずつ読み進めていこう。
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