ここは東京都大田区。環七通りにある夫婦坂交差点(ゼンリンの電子地図で示すとここ)。
さすがは環七。車を抜きに撮影するのはなかなか辛抱たまらん状態なので、これで妥協。交差点名をアップにすると、
このように「夫婦坂」(Meotozaka)と確認できる。「夫婦~」というのは、二つ並んでいる的な意味で用いられることが多く、夫婦山、夫婦橋など多くに見られる。ここでの「夫婦~」とは相対する坂(断面図的には二次曲線みたいな感じ)を指す。つまり、夫婦坂交差点は谷底にあるわけではないので、夫婦のうちの一方の坂の途中(高いところ)にある。二つの坂の境とも言える、ちょうど谷底にあたる場所には、
このような建物、東京地下鉄の社宅がある(所在地は東京都大田区北馬込一丁目11番)。
なぜこんな所に? というのはもちろん理由がある。戦前の地下鉄計画の一つ(今日の都営浅草線の前身)がこの辺りを車庫にする予定で用地買収を行っており、それが帝都高速度交通営団に引き継がれ、東京都交通局が1号線(都営浅草線)を建設する際にも引き渡されず、長い間社宅のまま、東京地下鉄に引き継がれた、という流れだろう。
このあたりは、交通不便(とはいえ田舎から見れば徒歩10分強歩けば、荏原町駅、旗の台駅、長原駅、馬込駅などに行けるので「不便」と言っては罰が当たるが、それだけこの近辺は鉄道網が充実している)なので、私も某社に出張などなければ来ることはないのだが、突発的事情により会議時間が短くなったので軽く散策してみた次第。
といったところで、今回はここまで。
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