前回は、Intel社純正ツールと定番のCPU-Zを利用して、搭載されているマイクロプロセッサCore i7-620Mのプロフィールを探ってみた。今回は、グラフィックスコア、グラフィックス(3D)アクセラレータ、GPU等と呼称されるNVIDIA GeForce GT 330MのプロフィールをGPU-Zを使って確認してみよう。マイクロプロセッサの場合と異なり、GPUはnVIDIAに限らず、AMDも情報提供に曖昧なところがあるので、なかなか確認するのが難しいが、あくまでGPU-Zを利用した結果であることを確認しておきたい。
GeForce GT 330Mの概要は、概ねGPU-Z 0.3.9の示すところで問題はなさそうだが、正しいのかそうでないかまでは何とも言えない。nVIDIAはサブブランド名(ナンバ)をリネーミングするという悪癖があって、330Mを名乗っているが、事実上、2xx世代であることは疑いない。苦戦しているとされる40nmプロセスで製造されるが、仕切り直しの結果はどうなのだろうか。
まぁそれはともかく、これだけのスペックのものが薄型ノートPCに搭載されること自体が驚異的である。
続いて「Sensors」タブを確認。ほとんど仕事をしていない状態なのが確認できる。コアクロックは135.0MHzと定格の3分の1弱で動作しているが、このウィンドウをちょっとだけフルドラッグ(今じゃ断らなくても大抵デフォルトだが)してみれば、
こんな感じで一気に定格コアクロックに到達する。専用ビデオメモリも3Dを明示的に使用していないような状態でも、見える部分だけで1920 x 1080 x 32 bppもあるので、ビデオドライバによって最低でも常に200MBは占有している。当たり前だが、高解像度になればなるほど32-bit OSでは厳しい現実であることが、この一例からだけでも確認できる。
一方、チップセット内蔵…もといプロセッサパッケージに搭載されるグラフィックスコアのプロフィールはこんな感じ。特筆すべきところは何もない(ほとんど情報がない)が、面白いのはこのチップのリリース日が「Jan 3, 2010」とあるところで、一応、といってはアレだがArrandaleの情報公式解禁日と一致していることである。無論、チップの製造日はこれよりも前のはずだが、きちんとリリース計画に従ってArrandaleは出てきたのだということを意味するだろう。
なお、DYNAMIC HYBRID GRAPHICS SYSTEMということで、今回から「SPEED」と「STAMINA」に加えて「AUTO」が新たに追加されたが、今のところ「SPEED」に固定して使っている。もちろん、これからバッテリ稼働させるなどするようになれば、状況は変わってくるだろうが、今のところ「AUTO」に切り替えることがあるかは何とも言えない(笑)。そこまで信用していない、というか、そこまでユーザが気を遣わなくていいというのが気に入らないのだ(苦笑)。
といったところで、今回はここまで。
>1920 x 1080 x 32 bppもあるので、最低でも常に200MBは占有している。
1920 x 1080 x 32bit (4byte) ≒ 8294400 byte = 7.91MB
ではないのでしょうか?
投稿情報: bestrawberry | 2011/09/07 22:43
一年前もの古い記事にコメントすいません。欧州出張につき反応が鈍くなって恐縮です。
で、仰せのとおり「画像として」はご指摘通りとなりますが、Windows(とビデオドライバ)が管理するのはたった1面の「画像として」ではなく、多数のウィンドウ領域を持っています(バッファ含む)。そして、改めて読み直しましたところ説明不足としか思えない記述でしたので、一部追記しました。要するに、Windows(とビデオドライバ)が管理するリニアアドレス中の領域が200MB程度占有されている、ということです。
もう古い記事なのですっかり忘れてしまっていますが、色々書いたり書き直したりしているうちにヘンな表現になったと思われます。過去の自分は他人だと再認識できました(プログラマなら言わずもがなですが)。
投稿情報: XWIN II | 2011/09/08 18:49