まだ完全に使える状態になっていない(よく使用するソフトウェアのインストールやデータ移行がまだなだけで、無論起動はできている)新VAIO Zだが、最低限のセットアップとセキュリティアップデート、そして注文した仕様のとおりとなっているかの確認を行い、問題ないことが確認できた。まだまだ時間はかかるだろうが、とりあえず現時点で(開封して3時間弱)の印象等を書いていこう。
まずユーザ登録(Windowsでログイン可能)までの時間は、圧倒的に短くなっている。再起動を一回伴いはするが、さすがにQuad SSDの実力は伊達ではなく、色んなことをやっているとは思うのだが、とにかく速い。ちょっとトイレに行ってくるか程度の時間で終わってしまうような印象である。
そして、ログインをすると、
これでもおとなしくなったのだろうが、あいかわらずきたない初期デスクトップである。デスクトップアイコンやらいらないデスクトップガジェット(楽天とか)が出てくるのもうんざりだが、無線LANのダイアログは強制で出てくる(オフの設定も簡単にできるが)は、独自のナビソフト(デスクトップ上部から顔を出してるやつ)は余計でいらないソフトウェアを案内しているはで、これらを消す清掃作業に時間がかかりそうだ(実際かかっている)というファーストインプレッション。だが、一方でこれだけ余計なものがありながら、起動時間はもちろんだが、ログインしてからのデスクトップ展開時間も速く、新VAIO Zの足腰の強さのようなものを実感したのも確かである。
で、先のデスクトップ画面ですぐにキャンセルボタンで消えていただいたのが、この「VAIOをはじめる前の準備」である。もういいよ、わかってるからさ!と言うところだが、「VAIOお引越サポートを起動する」ボタンに注目である。VAIO同士をLANケーブルで接続し、データ転送等を行ってくれるというありがたいものだが、一方でべらぼうな時間がかかることも予想できる。以前、PlayStation 3同士のLANケーブル経由の転送(引越)をしたが、200GB程度のデータを抱え込んでいたためか、2~3時間ほど何もできなくなってしまった。無論、私のPCではそれ以上入っているのはわかっているので、せっかく新VAIO Zで楽しもうというのに、データ転送で半日つぶした(汗)などと間抜けなことはしたくない。よって、当然「キャンセル」ボタンを押したわけである。とはいえ、放置しているとログインする毎にこれが出てくるので、一度眺めてユーザ登録さえしてしまえば、設定を変えない限り二度と出てこなくなることから、早めに対処した方がいいだろう。ちなみに「キャンセル」ボタンを押すと、
こんなふうに余計なお世話で「よろしいですか?」とやられたあげく、デフォルトで「継続」ボタンにフォーカスされるので、うざったいが一度は見ておくことをおすすめする。
で、この「VAIOをはじめる前の準備」ダイアログボックスを見て、ずいぶんでかいなぁとお気づきの方、正しいです。実は、13.1インチの1920 x 1080(以下Full HD)で見ているとこれが大きく見えなくて、これまでのVAIO Z(1600 x 900)で見ているのとあまり変わらず、文字品位が向上したようにしか見えない。しかし実際には、
このように、DPIが通常の100%でなく125%に設定(既定値)されている。つまり、この設定を100%にすることでFull HDの解像度で広いデスクトップを堪能できるわけである。しかし、ちょっとだけやってみたが、さすがに文字は小さくなり、かつてのVAIO Uを思い起こさずにはいられなかった。
デスクトップのきたなさももちろんだが、もっとひどいのはWebブラウザ。おいおい、なんだこりゃ?というほど余計なものがアドオン(アドイン)され放題。広いデスクトップなのに、肝心のブラウズスペースは半分未満。お気に入りの押し売りなどは一括してばっさり切り捨てれば済むが、もうこれはInternet Explorer 8を使ってくれるなと言わんばかり。ピュアなWebブラウザにしてくれ、頼むから…と最初の印象は最悪だった。(どうしたってネットに接続せざるを得ないのに、最初がこれではね。)
そうそう、肝心の注文内容。まずは、マイクロプロセッサ。
うん、確かにCore i7-620Mだ。続いてはGPU。
よし、これもGeForce GT 330Mで問題なし。あとは搭載メモリ(RAM)だが、これも8GBと確認した際、Windowsエクスペリエンスのスコアも。なお、計測中はDirect 3D関連テスト中、最近のVAIO (type)Zでは聞いたことのないような風切り音がきぃ~~~んと響き、さすがNehalemアーキテクチャ+GeForce GT 330Mだと実感した(苦笑)。
で、結果はこう。Windows Vistaが出た頃は、通常、プライマリハードディスクが最も低いのが相場だったが、SSDの普及と共に常識は覆された。今や、これが最高値である。
といったところで、今回はここまで。まだ、ソフトウェア等のインストールや余計なものの削除を行っていないので、それらが終わった時点で続きのレビューとさせていただく予定である。
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